ペルーのセビーチェ ユネスコ無形文化遺産に登録

ペルー文化省は6日朝(日本時間同日深夜)、アフリカのボツワナで開催中の第18回無形文化遺産保護条約政府間委員会において、ペルーの国民的料理「セビーチェ」がユネスコの無形文化遺産に登録されたと発表した。

正式な登録名称は「伝統的なペルー料理であるセビーチェの調理と消費に関する技巧および概念」。文化省文化遺産担当ダイレクターのシャーリー・モソ・メルカドは今回の登録に喜びを表明しつつ、ペルーという国の文化的多様性に言及した。

モソ氏はまた、ユネスコに登録されたペルーの無形文化遺産は今回で12件目であり、セビーチェはそれらを代表する最もユニークなものと強調。魚介のマリネ・セビーチェの持つ特徴や、その調理に使われる多彩な地方の食材にも触れた。

ユネスコによるセビーチェの認定について文化省は、太平洋岸沿いの小規模農家や漁師を中心に、地方食材の生産を後押しする好機と捉えている。モソ氏は、ペルー料理がユネスコの無形文化遺産に登録されたのは今回が初めてであり、これはペルーの食文化にユニークで特別な国際的価値を与えるものとしている。

(ソース: Andina 06/12/23)