Sopa a la Minuta(ソパ・ア・ラ・ミヌータ)は、ペルー家庭料理の代表選手。「ミニッツスープ」の名にふさわしい、短時間でできちゃう簡単スープです。
そして材料や作り方を見た時に「あれ?これってどこかで見たような・・・」と思った方、えらい!
そう、ソパ・ア・ラ・ミヌータはソパ・クリオージャの亜種、というか妹分(sopa/女性名詞なので)的存在。両者の違いを強いていうなら、「目玉焼きを添えるか、溶き卵にするか」「バゲットを添えるか、添えないか」くらいしかありません。それだって人によるという感じで絶対的なものではないのですが。
ほかにも「ソパ・クリオージャにジャガイモは入れないけれど、ソパ・ア・ラ・ミヌータには入れる(by ガストン・アクリオ)」なんていう意見もありました。結局は作り手がどう捉えているかなんでしょうね。
個人的には「ソパ・クリオージャのほうがクリーミーで濃厚、ソパ・ア・ラ・ミヌータはさっぱりとした仕上がり」というイメージです。なのでアヒ・パンカペーストや牛乳も控えめにして、さらりとしたテクスチャーを目指しました。
いずれにせよア・ラ・ミヌータというくらいなので、ささっと仕上げるのが肝要。手早くがモットーなのでジャガイモはオプションにしましたが、ミルク系スープとジャガイモの相性は抜群な上にボリュームも出るので、手元にあればどうぞ加えてくださいね。
【材料】2人分
- 牛ひき肉 150g
- たまねぎのみじんぎり 1/4個分
- ニンニクのすりおろし 小1
- アヒ・パンカペースト 大1/2
- 種を取り除き小さくカットしたトマト 1/2個分
- カルド・デ・レス(ビーフコンソメ) 1リットル
- エバミルク、または牛乳 100ml
- カッペリーニ(極細パスタ) 70~80g
- 溶き卵 1個
- ペレヒル(イタリアンパセリ)
- クミン、オレガノ、塩コショウ 適量
- オプション:ジャガイモ
【作り方】
1、アデレソを作る。鍋に油を敷き、たまねぎのみじん切りとたまねぎの水分を引き出すための塩ひとつまみを入れて炒める。たまねぎが透き通ってきたらニンニクを加え、次にアヒ・パンカペーストを入れてよく炒め合わせる。軽く塩コショウとクミン、オレガノを加えて炒めたらアデレソのできあがり。
2、1に牛ひき肉を入れてよく炒め、カットしたトマトとクミン、オレガノを入れてさらに炒め、カルドを加えて煮立たせる。ジャガイモを加える場合は、小さめにカットしてここで投入してください。
3、スープが沸騰したらパスタを2つに折って入れ、袋の指示に従って茹でる。
4、パスタが茹で上がったらかき卵の要領で溶き卵を入れ、卵に8割ほど火が通ったら牛乳を加え、最後に塩コショウで味を調えて出来上がり!スープ皿に盛り、ペレヒルを散らして頂こう。
【Keikoからひとこと】
作り方も材料もソパ・クリオージャとほぼ同じ。どっちもペルーを代表する美味しいスープです。
先ほど「両者にさほどの違いはない」と書きました。しかしソパ・クリオージャには牛肉を鶏胸肉に置き換えたバージョン(Sopa Criolla de Pollo)があるのに対し、ソパ・ア・ラ・ミヌータはどんなレシピでも牛肉(ひき肉)を使うことで一貫しているよう。実はそこが両者の一線を画すポイントなのではと思ったりしています。
このサイトではできるだけ一般的な、基本的なレシピを心掛けています。でも慣れてきたら自由にアレンジして、ご自身の味をお楽しみくださいね。