ペルー南部、アレキパ州の霊峰アンパトの山頂で1995年に発見された「氷の美少女」フアニータに関する最新の研究により、このミイラの死亡時の年齢が14歳~15歳であったことが明らかになった。
この事実は24日、ペルーの聖マリア・カトリック大学(UCSM)とポーランドのワルシャワ大学の研究者により発表されたもので、彼らはフアニータの容姿を3Dで復元することにも成功したという。
フアニータが発見された1995年当時、彼女は生贄としてアプ(※神聖としての山の意)・アンパトに捧げられた少女で、その年齢は12歳と推定されていた。
フアニータのミイラと副葬品は、5年の歳月をかけて調査された。研究作業に参加した Dominica Sieczkowsra と Bartlomiej Chielewski の両医師は、フアニータの骨の特徴などから、この少女の死亡時の年齢を14歳から15歳と判断した。
さらに、彼女の死因は右後頭部への打撃によるもので、相手の右手で渾身の一撃を受け即死したと指摘している。
一方、スウェーデンの考古学者兼造形芸術家の Óscar Nilson 教授は、フアニータの3DスキャンやDNA解析を通じた民族学的特徴などの科学的データに基づき、アンデス高地の女性の特徴である高い頬骨を持った彼女の頭部を復元した。
彼女の復元像は、アレキパ・セントロのUCSM博物館において期間限定で一般公開されている。フアニータの発見者の一人である Johan Reinhard 教授は今回の復元について「少女がどのような顔をしていたのかいつも想像していたが、UCSMとワルシャワ大学の研究者による取り組みのおかげで、願いがかなった」と感慨深く語っている。
「氷の美少女」フアニータは1995年、アレキパ州カイリョーマ郡に位置する標高6318メートルのアンパト山で発見された。この少女は、カパコチャへの感謝の儀式で神々への供物として捧げられたという。
(ソース: Andina 25/10/23)