8月11日(金)から13日(日)にかけ、サンボルハ区のコンベンションセンターで「第1回ペルー産チーズフェア」が開催される。会場では50種類のチーズが展示販売される予定。
今回の展示会では、プーノ産のパリアチーズ、アヤクチョやクスコ産のアンデスチーズを始め、エダムやパルメザン、ゴーダ、カマンベール、ダンボー、グリュイエール、ブリー、チキアンなど、50種類におよぶフレッシュタイプや熟成タイプのチーズが90のブースで販売される。価格は熟成度によって異なり、1kg当たり15~45ソレス(約583~1750円)になる見込み。開場は午前11時、入場料は1人10ソレス(一般)。
同フェアを主催するペルー農業開発灌漑省(Midagri)のセサル・アルバレス・サパタ畜産開発局長は、ペルー産チーズの品質向上に向けた取り組みを強調。「広域地方圏(※近接する複数の州のブロック)におけるコンクールや、スイスチーズの匠たちによる講習会など、この6年間私たちはチーズ生産向上のための様々な活動を行ってきました。国内6500以上の生産者に対し、彼らが仲介業者を通さず製品を直接販売できるようにしたいと考えています」とコメントした。
同局の活動により、ペルー産のチーズは製造工程と品質面における安全認証を取得。さらに、一昨年ブラジルで開催された国際コンクール「チーズエキスポ2021」で金賞3件、銀賞2件、銅賞1件を獲得している。
「第1回ペルー産チーズフェア」では、チーズを製造するための新しい技術や設備などの専門的な話題の他、チーズを使ったいろいろな一品も紹介される模様。また、会場内に設置される“チーズ工場”では、熟練チーズマスターのウルグアイ人ロベルト・ロスリとペルー人クリスティアン・モイセス、この2人によるチーズの製造工程が一般公開される。
ペルー産チーズ
サパタ局長によると、牛乳生産を営む家族経営の小規模農家は国内で38万8450軒に上り、チーズの品質も年々向上しているという。「1~10頭の牛を飼育する小規模酪農家は全体の85%におよび、彼らは毎日1000~2000リットルの牛乳を処理してチーズを製造しています。チーズ作りはアンデス高地の産業です」
ペルーの年間牛乳生産量は224万1000トンで、うち44%が手作りのチーズや乳製品に利用されている。工業用を含め全国に約6500のチーズ工場があり、ペルー人1人当たりのチーズ消費量は現在4.7kgで、以前(2009年は2.4kg)に比べ増加の傾向にある。2021年の国産チーズ生産量は14万5768トンに達し、2021年(12万6685トン)から15%伸長した。
(ソース: Andina 09/08/23)