マチュピチュ村で新・世界七不思議の銘板と証書紛失

クスコ州ウルバンバ郡マチュピチュ村のエルビス・ラトーレ・ウニャコリ村長は、2007年に世界遺産マチュピチュ遺跡が新・世界七不思議のひとつに認定された際の金の銘板(プレート)と証書の紛失について言及した。

この銘板と証書は2007年、マチュピチュ遺跡が新・世界七不思議に選ばれた証として当時の村役場に贈呈されたもの。

当件に関しウニャコリ村長は、これらの品(金の銘板と証書)については自身の就任時に引き継ぎを受けておらず、現在村に保管されているのは「銀」の銘板のみであると断言。(両品は)国家の財産かつマチュピチュの歴史でもあることから、検察に対しこの事実を告発するとしている。

村長はまた、前任者である複数の元村長に問い合わせてみたものの、金の銘板と証書の所在については誰一人として説明してはくれなかったと述べている。

「村長室には銀の銘板が置かれているだけで、これ以外はまったく何も引き継がれていません。金の銘板と証書なんてありません。責任の所在を明らかにするため、我々としては相応の訴えを起こすつもりです。国家とマチュピチュ遺跡のものなのですから」と村長は指摘した。

さらに村長は、マチュピチュ遺跡の新・世界七不思議登録16周年記念式典でこれらの品を披露できなかったことに遺憾の意を示すとともに、当件は世界的なスキャンダルであり、新・世界七不思議財団が真相と両品の所在を早急に解明するよう求めていると語った。

(ソース: RPP 10/07/23)

NEW7WONDERS財団、行方不明の賞品回収に向け訴訟を要請

マチュピチュ遺跡を新・世界七不思議のひとつに認定したNEW7WONDERS(新・世界七不思議)財団は、2007年の式典で贈呈された金の銘板と銀の銘板、および証書の原本を取りそろえるための訴えを起こすよう要請した。

マチュピチュ遺跡への投票キャンペーンを7年間継続し、ペルーの「新・世界七不思議大使」に任命されたモイセス・ベンデス・サンドバルは、前述の賞品が行方不明となった経緯の考察と、うちひとつの回収についてアンデス通信社に報告した。

ベンデス氏は数日前、マチュピチュ村のウニャコリ村長と面会して自らの懸念を表明し、「私はこれらの賞品が紛失もしくは行方不明になった経緯をすべて知っているので、私を最も重要な証人として扱うよう村の自治体にお願いした」という。

ベンデス氏によると、この証書は2007年2月20日に財団がマチュピチュ村に持参したもので、当時のエドガー・ミランダ・キニョーネス村長(2007-2010)がこれを受け取ったという。ベンデスは「私は受領の際の写真を持っています。(そして元村長は)インカ・テラ・ホテルを後にしました」と説明し、(元村長が)証書を自宅に持ち帰った可能性を示唆した。

また銀の銘板については、ポルトガルのリスボンで行われた授賞式の当日(同月7日)に、新・世界七不思議の最終選考に残った21のファイナリストに対して授与されたもので、金の銘板はその1時間後、決定した新・世界七不思議の1か所としてマチュピチュ遺跡に贈られたという。

ベンデス氏はクスコ市内に設置されたマチュピチュ村の出張所に言及し、「銀の銘板は8年前に行方が分からなくなりましたが、私自身が自治体の事務所のひとつで見つけました」とする一方、金の銘板については奇妙なことに紛失したままと指摘する。

ベンデス氏はまた、ダビ・ガヤソ・ガルシア元村長(2013-2018)から、その政権最終年の2018年12月31日に金の銘板を村役場に置いてきたことを面談で告げられたという。ガルシア元村長はそれ(金の銘板を役場に残したこと)を確認したと断言しているが、次のダーウィン・バカ・レオン元村長(2019-2022)には「私は何も見ていないと言われた」と強調する。

財団がこの件に驚きを示したため、ベンデス氏はマチュピチュ村自治体への懸念を表明。「財団が要求しているのは、これらの賞品を取り戻すための訴訟を起こすことです」と付け加えた。

ベンデス氏は、関係する村長や責任者がこの問題に応え、マチュピチュ村に再びこれらの賞品が戻ることを望んでいる。なお、ベンデス氏はすでに財団のペルー代表職を退き、現在はセサル・スビアテが同大使の任に就いている。

(ソース: Andina 10/07/23)