ペルー国会 7月23日の祝日化法案を可決

ペルー国会は23日、ホセ・アベラルド・キニョーネス・ゴンサレス空軍大尉を国家の英雄とし、ペルー空軍の日(7月23日)を新たな祝日とする法案を可決した。

この法案は、労働者の有給休暇に関する立法政令第713号を改定し、7月23日を新たな国民の祝日とするもので、その第4条には「ペルー空軍ホセ・アベラルド・キニョーネス・ゴンサレス大尉の英雄的な行為を記念し、毎年7月23日の『ペルー空軍の日(Día de la Fuerza Aérea del Perú)』を国民の祝日と宣言する」と記されている。

一方、労働分野の法律専門家ファビオラ・ルイスは、この法案がまだ官報上に掲載されていないことから、今年度この祝日が施行されるかどうかは不明としている。

「今年国会で可決された6月7日の祝日化法案が官報に掲載されたのは、件の日が過ぎた後でした。つまり、この祝日が設けられるのは来年になってしまったのです。しかし、7月23日の場合は今年からの施行として法令が公布される可能性があります」

ペルーの法定祝日(2023年)

ペルーの法定祝日(現在まで)は以下のとおり。

  • 1月1日(日)新年
  • 4月6日(木)聖木曜日
  • 4月7日(金)聖金曜日
  • 5月1日(月)労働者の日
  • 6月29日(木)聖ペドロと聖パブロの日
  • 7月28日(金)独立記念日
  • 7月29日(土)独立記念祭祝日
  • 8月6日(日)フニンの戦いの日
  • 8月30日(水)リマの聖ローサの日
  • 10月8日(日)アンガモス海戦の日
  • 11月1日(水)諸聖人の日
  • 12月8日(金)無原罪のお宿りの日
  • 12月9日(土)アヤクチョの戦いの日
  • 12月25日(月)クリスマス

6月7日の「アリカの戦いと国旗の日」については前述のように来年から適用されるため、2024年度の法定祝日は合計15日で、これは域内のブラジルやベネズエラ、パラグアイよりも多い数となる。

世界各国の祝日プラットフォーム「パブリック・ホリデイズ・グローバル」によると、ラテンアメリカで最も祝日が多い国はアルゼンチン(19日)で、コロンビア(18日)、プエルトリコ(17日)、チリ(17日)がその後に続く。

(ソース: RPP 24/04/23)

José Abelardo Quiñones Gonzales

ホセ・アベラルド・キニョーネス・ゴンサレス(1914年4月22日~1941年7月23日)は、ペルーの戦闘機パイロットで空軍中尉。1941年、戦争中に隣国エクアドルの砲台を標的とした航空作戦での殉職により、1966年5月10日公布の法令第16126号を通じペルー国家の英雄と宣言された。毎年7月23日(殉職の日)はペルー空軍の日として記念され、ペルーの10ソレス紙幣には彼を讃える肖像が描かれている(Wikipedia西語版から引用)。