ペルーの冬 エルニーニョで今年は暖冬に

国立エルニーニョ現象研究所(ENFEN)は18日、沿海エルニーニョ現象由来の海水温上昇により、6月21日から始まる今年の冬は平年より約5℃気温が高い暖冬になると伝えた。

ENFENマルチセクター委員会のリナ・ガブリエル・バルベルデ広報担当委員は、現在の海水温が平年に比べ3℃から5℃高いと報告。先月は国内中部および北部沿岸の海水温が最大で5℃上昇し、その影響により蒸し暑くなったという。

同委員は、国内北部地域の気温が最大で平年よりも5℃上回っているとする国家水路・気象庁(SENAMHI)の報告に言及した上で、「海水温の上昇傾向は今後も続く可能性が高く、沿海エルニーニョ現象の影響で今年は平年よりも暖かい冬になるでしょう。晴れ間が覗くようになり、セーターやジャケット、コートを脱ぐ機会が増えるでしょう」と述べた。

同委員はまた、世界的なエルニーニョ現象の到来にも注意しなければならないと説明。沿海エルニーニョ現象の影響による海水温の上昇もあいまって、主に国内北部太平洋岸の降雨量が増えるとし、河川の増水などによる災害に留意しつつ必要な措置を講じるよう勧告している。

(ソース: Andina 18/06/23)