2月20日(月)Web料理通信・JOURNALに 美食の国ペルーの“コーヒー偏差値”を上げる。国産コーヒーで作るペルーブレンド が掲載されました。
ペルーはコーヒー生産量世界第6位、オーガニックコーヒーでは世界第2位を誇るコーヒー大国。しかし国民1人当たりの年間コーヒー消費量は900gにも届かず、日本の足元にも遠く及びません。貧富の差が激しい国だけに、“国民一人当たり” と平均すること自体無理がありますが、それにしても生産国でこの数値は寂しい限りです。
今回ご紹介したアルティドロ・ロドリゲス社の「ペルーブレンド」は、国産コーヒーをブレンドすることで価格を抑えたもの。国産シングルオリジンのスペシャルティコーヒーを販売する会社が敢えてブレンドを開発したことに、「ペルーにコーヒー文化を育てたい」という同社の意気込みを感じます。低価格でも味はアルティドロ・ロドリゲス社のお墨付き。まずは手頃なブランドから始めて、国産コーヒーの魅力に触れるきっかけになればいいですよね。
そういえばよく「ペルー(やコロンビアなど南米のコーヒー生産国)では高品質なものはすべて輸出され、国内には低品質のものしか出回っていない」と紹介しているコーヒー関係者や旅行者さんがいますが、その情報はもう古い!
リマにはクオリティの高いカフェも多く、スペシャルティコーヒーを出す店も増えてきました。先ほどもお伝えしたように、格差の激しいこの国ではどこを切り取るかで「白」が「黒」になりますが、少なくとも “低品質のものしか出回っていない” なんてことはありません。
関係者の方々にはぜひ美味しいペルー産コーヒーを召し上がっていただいて(できればペルーにも来ていただいて!)、その魅力を喧伝して頂けたらなと思っています。