ペルー南部のデモ隊 首都リマへ移動開始か

カステージョ前大統領の罷免に伴い昨年から地方部で続くペルーの抗議行動は、首都リマに向けその勢力を拡大しようとしている。リマ州の南に隣接するイカ州では16日、アンデス山間部のアプリマック州からリマを目指す集団が警察の手で移動を阻止されている。

ロス・リベルタドーレス道路の31kim地点、イカ州ピスコ郡ウマイ地区で16日、首都リマでの抗議行動を目的に、アプリマック州の州都アンダワイラスを出発したキャラバン隊が警察に制止された。

少なくとも3人の運転手がピスコに連行され、車検証など運行に必要な書類のチェックを受けたという。現地では地方検察庁の責任者が、リマへの移動をあきらめるようキャラバン隊を説得している。

デモ集団を運ぶキャラバン隊はトラックやバンで構成されており、一部の参加者は、足止めされたことで病人を乗せた車両が移動できないと危惧している。

参加者の一人は、このキャラバン隊が国内南部からリマに向かう最初のグループであり、数時間後には同じく南部のアレキパやクスコ、プーノ、フリアカ、アヤクチョからの集団が加わるだろうと話す。

「みんなで着るものと食べ物だけ持ってきました。警察に身分証の提示を求められ、一人一人チェックされているところです。武器なんか持ってませんよ」

今のところデモ隊の移動は平和裏に行われているものの、参加者たちはリマでチャンカス(※アンダワイラスの人々)の声を聞かせることができるだろうと口にしている。

(ソース: Andina 16/01/23)