国立エルニーニョ現象研究所 (ENFEN) は14日、ペルー北・中部沿岸およびエクアドル沿岸海域(región Niño 1+2)の平均海面温度に関し、この秋半ばまで中立状態(寒暖の偏向なし)が続く可能性が高いとして、エルニーニョ現象警戒システムのレベルを「非活性」に維持すると発表、ただし3月に北部地域で気温が上昇する可能性は否定できないと指摘した。
.一方、中部太平洋岸地域では、現行のラ・ニーニャ現象が来月まで弱い規模で続く可能性が高まっているという。
ENFENが現在広報している今年1-3月期の季節予報によると、国内北東部や中部、南西部のアンデス高地、および北・中部アマゾンでは平年を上回る降水量が予想されている。その他の地域では平均して平年並みとする一方、北部沿岸域では局地的に中~強度の短い雨が降ると予測、太平洋沿岸部の気温はおおよそ平年並みに戻るだろうと伝えた。
アンチョビなどの漁獲予想
現在の状況に基づく今年2月までの予測によると、アンチョビ(カタクチイワシ)は今後も広い範囲、特に中・北部沿岸域への分布が見込まれている。また、カツオ、アジ、サバ、タチウオなどの回遊魚は平年並み、オオイカは主にペルー北部海域での豊富な漁獲量が期待されるとした。
予報に基づく防災措置
.ENFENはまた、現在の季節予報に従い、災害リスクの予防と軽減に向けた措置を考慮するよう各セクターに勧告。海洋気象の推移を引き続きモニタリングし、適宜予報の見直しを行うとしている。次回の気象報告は2月16日の予定。
(ソース: Andina 14/01/23)