クリスマスの時期にクスコで毎年開催される伝統行事「Santurantikuy(サントゥランティクイ)」。クスコ市祝祭公社(Emufec)がクスコ地方市民安全委員会(Coprosec)に提出する計画書によると、今年は12月21日から24日の4日間にわたり行われる予定という。
Emufecのフェルナンド・サントヨ理事長は、サントゥランティクイでクリスマスをテーマにした商品や工芸品を販売する計1280人の職人や企業家のため、現在この祭りの計画書を作成しているところで、今月末までには承認される見込みと述べた。
「パンデミックの経験および、昨年における6日間連続の開催を踏まえて検討し、人の密集を避けるための理想的な工程を作成しました」とサントヨ理事長は話す。
経済再活性化を目的に、ほぼ1週間にわたって開催された昨年のサントゥランティクイでは15万人以上が訪れ、12月23日と24日の集客数はそのうち3分の1と理事長は説明する。
「クスコの人口はかつての20万人から50万人近くまで増えているため、密状態を解消する必要があります。昨年は、クスコの人々が常に祭りの終盤まで残っているわけではないということを学びました。開催日数を増やしているので、祭りの序盤により良いものが見られると分かっていれば、もっと早くから訪れることもできます」と述べた。
アルマス広場周辺に配される1280基のブースのうち、約600基は工芸職人向けに、残りはクリスマス用オブジェを販売する商人向けに準備される予定。後者は、国家文化遺産の指定を受けているサントゥランティクイの本質を損なわない物品の販売が条件となる。
約10年前まで、サントゥランティクイは毎年12月24日にしか開催されていなかった。何十年も前からそうであったように、国内南部に位置する他州の職人たちもまたクスコに集結し、この祭りの価値を高めている。さらに、彼らの到来に合わせ、ナシミエント(キリスト降誕の場面)に用いるハーブ類を手に、州内の高地や渓谷から農民たちもこの地を目指す。
この祭りをクスコのアルマス広場に集中させないために、サントヨ理事長は1ブロック半離れたサンフランシスコ広場の利用を示唆している。「経験を踏まえ、今年度はサントゥランティクイをセクター化すると共に、ナンバリングにより各スペースを体系化し、整理する予定です」
理事長は最後に、クスコ市の人口増加に伴い、ワンチャク、サンティアゴ、サン・セバスティアンなどの自治体がそれぞれ独自のサントゥランチクィを企画することで、クスコ歴史地区の混雑解消につながるという意見を伝えた。
(ソース: Andina 11/11/22)