今春のUV指数予想 アンデスは最大15まで上昇

国家水路・気象庁(SENAMHI)によると、今春の紫外線は「中程度」から「極端に強い」の間で推移し、特にアンデス地方では標高の影響を受けより強くなる模様。全国の月間平均UV指数は8~11、地域により最大で10~15に達すると予測している。

太平洋沿岸部

今春の紫外線について同庁の気象専門家オルランド・コラは、北部海岸地方で非常に強くなり月間平均UV指数は8~11で推移する一方、ラ・ニーニャ現象の影響が残る中部海岸地方は曇天が続き5~8と北部よりも若干低く、南部海岸地方では7~10になると解説した。

「コスタ(太平洋沿岸部)全域で見た場合、最大UV指数は7~12になるでしょう。ラ・ニーニャ現象の影響は国内すべての海岸部に及ぶと予測されますが、特に中部へのインパクトは強く、10月の第3週ごろまでは寒波が居座り、その後徐々に春らしくなってくるでしょう」

アンデス山間部

北部アンデス地方の予想UV指数は8~9(非常に強い)、中部は9~11(非常に強い~極端に強い)で推移、快晴続きの南部アンデスではさらに強く、日中は最大で10~15、月間平均では11~12になると注釈した。

「アンデス山脈という地勢上、中部および南部アンデス地方の紫外線はより強いものになります。これらの地域では標高2000メートルを超える土地に人口が集中しており、アレキパやクスコ、プーノなどさらに標高の高い地域ではますます紫外線が強くなります」

アマゾン地方

同専門家はまた、北部アマゾン地域の月間平均UV指数を7~8、中部および南部では10と予測。「一方、日中の最大UV指数は8~12または13程度になるでしょう。世界標準の強度分類でいうと“極端に強い”ということになりますね」

専門家はさらに、北半球の国々や、同じく高地のボリビアと比較しても、ペルーは世界で最も紫外線の強い国のひとつと指摘する。

「アンデスのように標高の高い地域があり、かつ国土が赤道に近いことが、他国に比べペルーの紫外線をより強力にしています。ペルー国内でも赤道に近い場所ほど、そして真夏になるほど紫外線のレベルが強くなります。これは天文学的な要因ですね」

このような状況を踏まえ、日陰で長く過ごす、つばの広い帽子(アンデス地方ではすでに学生服の一部として採用されている)を被る、長袖のシャツを着るといった日除け対策を講じるよう、中央政府や地方政府、地方自治体、各メディアが国民に勧告・推奨すべきだと同専門家は考え、次のように注意を促している。

「交通警察官や路上行商人を始め、長時間戸外で日光にさらされる人々がたくさんいます。彼らは子供同様、紫外線に対して肌が敏感になっています。過度の紫外線は日焼けによる火傷や皮膚がんの原因になることがあります」

(ソース: Andina 06/10/22)