Pescado a la Chorrillana ペスカード・ア・ラ・チョリジャーナ

リマ市南部のチョリージョズ区は、リマ市民の胃袋を支える由緒正しき港町。漁師の守護聖人サン・ペドロの祭りが有名で、毎年6月29日のサン・ペドロの祝日には聖人像を乗せた小舟を沖に浮かべ、一年の豊漁と漁師たちの安全を祈願します。

漁師町だけに魚料理には定評があり、人気のセビチェリアやピカンテリア(郷土料理の店)がたくさん。聞くところによるとチョリージョスの人たちはタマネギがお好きらしく、地元ピカンテリアでは昔から “encebollado(タマネギたっぷり)” な料理が人気なのだとか。

今回ご紹介するPescado a la Chorrillana (ペスカード・ア・ラ・チョリジャーナ)は、白身魚のソテーをpicanteria chorrillana(チョリージョスのピカンテリア)風に仕上げたもので、シャキシャキしたタマネギの食感が食欲をそそる一品。シンプルで飽きのこないお味なので、白身魚の塩焼きやムニエルに飽きた時にいかがでしょうか?

【材料】2人分

  • 白身魚 2切れ
  • レモン汁 少々
  • 小麦粉 適量
  • タマネギ 大1/2個
  • トマト 1/2個
  • パプリカ 1/4個
  • アヒ・アマリージョ 1/4本
  • すりおろしニンニク 小1
  • アヒ・パンカペースト 小1
  • 白ワイン 大2
  • カルド・デ・ペスカード(フィッシュブイヨン) 100ml
  • クラントロ(コリアンダー) 少々
  • 塩コショウ、オレガノ 適量
  • 付け合わせ:茹でたカモーテ、ジャガイモ、ユカ芋、レモンなど

【作り方】

1、タマネギはくし切りに、トマトは皮と種を取ってくし切りに、パプリカとアヒ・アマリージョは細切りにしておく。

2、白身魚の両面にレモン汁と塩コショウを軽く振り、小麦粉を薄くまぶす。フライパンで両面を焼いていったん取り出しておく。最後にもう一度フライパンに戻すが、ここで8割方火を通しておこう。

3、2のフライパンに油を少し足し、ニンニクとアヒ・パンカペーストを軽く炒める。そこにタマネギ、アヒ・アマリージョ、パプリカ、トマトの順に加えて炒め合わせ、白ワインとカルドを入れる。

4、3のフライパンに白身魚を戻し、煮汁を魚に掛けながら3~5分加熱する。塩コショウとオレガノを加えて味を調え、仕上げにクラントロを散らしてできあがり。

【keikoからひとこと】

ちょっとした華やかさもあるシンプルな魚料理で、誰にでも好まれるお味。付け合わせ次第でボリュームアップが可能な主婦のお助けメニューでもあります。タマネギの歯ごたえを残すようささっと手早く仕上げたいところですが、くたっとした野菜もそれはそれで後を引く美味しさ。レモンをちょっと絞ると味が引き締まってオススメですよ。