日本へのペルー産ブドウ輸出の具体化に向けたプロセスの一環として、日本の農林水産省使節団がペルーのイカおよびピウラ両州の生産プラントや包装工場を視察した。
ペルー国家農業検疫庁(SENASA)が主導するこの技術的視察では、ミバエの制御や果樹園の防疫措置、生産地認証に適用されるプロトコルなどに関する取り組み状況の検証が行われた。
また視察団はイカ州において、民間の農業輸出プラント(Complejo Agroindustrial Beta)および食品包装工場(los Olivos de Villacurí)を訪れ、レセプションエリアやトレーサビリティシステム、輸出検査や加工、冷凍保管、温度管理などの工程を監査した。
ペルーと日本両国の検疫当局の連携により、ペルー産のテーブルグレープが、品質やサービス面でのハードルが高い日本市場への参入を果たす要件を確立できるようになるだろう。
ペルー産テーブルグレープ(生食ブドウ)の輸出伸長
ペルー産テーブルグレープ(作期2021~2022年) の輸出はイカ州で順調な伸びを見せており、米国や中国、オランダ、メキシコ、スペイン、カナダ、ロシア、韓国、台湾、英国、コロンビア、ポーランドを始めとする43の市場に計15万5823トンが送られている。
イカ州では現在、小規模生産者の手により、レッドグローブやスイートグローブ、スイートセレブレーション、フレームシードレス、キャンディドリームなど49種類のブドウが栽培されるようになった。
(ソース: Andina 16/09/22)