民間航空機の座席選択を無償に 法案提出

内外民間航空機の乗客に無償で自由に座席を選択する権利を付与し、機内持ち込み手荷物の重量を上限10kgに緩和する法案が、カルロス・サバジョス国会議員(インテグリダー・イ・デサロジョ党)により国会に提出されたことが3日、明らかになった。

同法案は民間航空法(法令第27261号)の第101条および102条を改定するもので、内外の民間航空機を利用する乗客は、カテゴリーや料金、サービス等級の範囲内において、追加料金の支払いなく座席を自由に選択できる権利を有すと共に、追加費用なしで機内に持ち込める手荷物の重量上限につき一人当たり10kgまでと記している。

同法案提出の理由については、ペルー国内で運航する航空会社が、ランダムに座席を割り当てる方式で運賃体系を考慮しており、乗客が自由に座席を選ぶことができないためと説明。「座席の選択にあたっては、追加料金を支払わなければならない。より高額な価格帯の運賃で航空券を購入する際には、座席選択の特典が付与される。以前はこのような実利的な濫用はなかった」としている。

ユーザーおよび消費者への差別禁止条項を定めた消費者保護法(法令第29571号)では、すべての商取引において公正かつ平等に扱われ、人種、性別、言語、宗教、主張、収入その他の理由で差別されない権利を認めると共に、消費者毎の異なる取り扱いについては、客観的かつ合理的な理由に基くものでなけれなならないと明記している。

同法案ではさらに、航空サービスの場合、利用者が座席を選ぶ際の異なる取り扱いにつきその理由も客観性も合理性も示されていないとし、民間航空会社による規定の不履行を指摘している。

(ソース: Andina 03/09/22)