ペルーのレストランにおいて、客がウェイターにいくらかのチップを払うのはさして珍しいことではありません。その金銭は、お店で対応してくれたスタッフのサービスに対する報酬の一部なのです。
ペルーではチップの支払いは義務付けられていませんが、良いサービスに対して心づけをするなら、主としてその時の懐具合や受けたサービスの内容を尺度にするのが望ましいということは知っておくべきでしょう。
ペルーのチップ、おすすめの金額は?
チップとは受けたサービスに対する自主的な心づけなのですが、レストランによっては勘定の際レシートに10%のサービス料がすでに含まれている場合もあります。こういったケースも踏まえ、ラ・レプブリカ紙では、パシフィコ・ビジネススクールの財務専門家であるカリージョ・アコスタ教授にチップの金額に関する疑問をぶつけてみました、
これに対し教授は「請求額の10%を支払うのが一般的ですが、国やレストランやよっては15%や20%が普通の場合もあります。金額の大小は客の意思によります。一流のサービスを受けたなら喜んで10%以上のチップを渡すでしょうし、その逆もまた然りといえます。サービスが期待外れだったなら、客はチップを払わないでしょう」と回答しています。
レストラン側がチップを請求額に含めるのは合法なの?
またその意味から、こういった(チップを請求額に含む)レストランに行く際には注意が必要だと教授は言います。「サービス料とチップは区別されなければいけません。サービス料は多くの場合最終的な料金に含まれているのですが、さらにレシート上にチップが上乗せされているならそれは良くない習慣であり、一顧客として国家競争・知的所有権保護庁に苦情を申し立てることができると考えます」
「高級レストランではしばしば見かけられるケースですが、これはそういった店の客層がいちいち請求書をチェックしないからです。しかしチップは任意なので、このような請求に気づいたら、チップを含まない請求書に差し替えてもらうことができます」
サービスと接客の違いは?
チップの支払いを義務と考える人々がいる一方、スタッフのサービスは「職務の遂行」であり支払いの必要はないと主張する人もいます。もしあなたが、受けたもてなしに対して適当と思う額の金銭で答えるなら、サービスと接客、この基本的な2つの尺度の違いを理解しておくことが重要です。
サービスとは、単にスタッフが料理を運ぶ役目を果たすことだけではなく、店の雰囲気や注文からサーブまでの時間、料理のプレゼンテーションなどを含めてその質が測られるものです。したがい、もしレストランでの体験が理想的ではなかったとしても、それは正確に言うとウェイターの責任ではないのです。
しかし、接客ということであれば、それは明らかに客との応対を担うウェイターの姿勢や態度に依存します。彼らは顧客と直接接触し、そのレストランと顧客の懸け橋となるスタッフだからです。
アメリカのウェイターの時給はいくら?
ウェイターという仕事は、職務の遂行にあたりさして複雑な要件がないこともあり、たぶんアメリカの移民にとって最もポピュラーな職業のひとつだといえるでしょう。給料以外にチップで稼げるところがこの職種の魅力のひとつです。
米国におけるウェイター職の時給は平均で2.13ドル。合衆国労働統計局(BLS)によると、チップを含めた場合この金額は13.95ドルに跳ね上がるといいます。
(ソース: La Repùblica)