寒い冬には甘々デザート リマでおすすめの4店

寒くなるとなんとなく、カロリーをたくさん摂って身体を温めるという名目でデザートが食べたくなります。その形や味、色などの豊富なバリエーションは、昼食後だけにとどまらず、いつでも私たちの食欲をそそります。

特にクラシックで伝統的といわれるものから、チョコレートや大きなクッキーをベースにしたもの、あるいは低炭水化物・糖質オフのスイーツといった斬新なアイデアまで、ヘスティオン紙が4つのデザートを紹介しています。

1. 創業63年の老舗 San Antonio

パン屋として63年前にスタートしたパティスリー、 サン・アントニオ(トップ写真)では、多くの顧客の舌を虜にしたクラシックなデザートを今も変わらず提供し続けています。

スペイン・カタルーニャ地方のパティスリーならではの食材を用い、寒い季節だけでなく、この店で一年を通して最も需要のあるデザートが、とても印象的なイチゴのミルフィーユです。

「ミルフィーユの中央に自家製のマンハールブランコを乗せ、その上にペストリークリーム、ホイップクリーム、イチゴ、そして特製のレッドソースを幾重にも重ねています」と、サンアントニオのパティシエ兼支配人、ロベン・サンチェス氏は解説します。

「今シーズンは、ピオノノ(※スペインのケーキ)をチョコレートでコーティングし、アルファホールとペストリークリームを詰めた『ブラソ・デ・ヒターノ(※ジプシーの腕の意。スペインのロールケーキ)・チョコレート』という斬新な商品を用意しました」

2. デザートがクッキーに変身 Cukeez

パンデミックの初期、さまざまなフィリングを詰めた大型のクッキー専門店が登場しました。Cukeez(クッキーズ)では、20種類以上のフィリングを伴う色々な形のクッキーへと姿を変えたデザートを提供しています。

「ヌテラやチョコチップス、ドゥルセ・デ・レチェ、ペカンのプラニエなどのフレーバーが詰まった主力商品『クッキーズ6パック』が人気です」と話すのは創業者のルシアーナ・カシネリさん。

「また、ミラフローレス区とスルコ区の2店舗では、チョコチップスやメルコチュード・ブラウニー、クッキードウ、ファッジ、ヌテラのクッキーで作った『クッキーケーキ』もお出ししています。特別なお祝いの機会にどうぞ」

3. フラウニーとアルファフォーレスのフュージョン La Fina Endorfina

ガブリエラ・ササリさんは8年前、ブラウニーとアルファフォーレスをミックスした型破りなデザートでビジネスを展開するダークキッチン「ラ・フィーナ・エンドルフィーナ」を立ち上げました。

ミラフローレス区のラ・マール通りにある彼女の店では現在、チョコレートを使ったさまざまなスイーツが提供されていますが、ヘスティオン紙によると、顧客のお気に入りは“ボルカンフィーノ”だといいます。「ファッジとブラウニーのケーキです。中心には液状のホットファッジが入っていて、アイスクリームと一緒に味わうことができます」

また、黄金色のブラウニーを2層にして自家製のファッジを詰め、チョコレートをトッピングしたクラシックな“アルファブラウニー”も、エンドルフィン(幸せホルモン)の分泌を促してくれそうです。

4. 低炭水化物・糖質オフ Oh Keto Bakery

低炭水化物・糖質オフダイエットを考える向きには、低炭水化物、グルテンフリー、砂糖不使用の食材を使い、糖尿病の患者にも適した“ケトジェニックデザート”をオー・ケト・ベーカリーが提供します。人気商品は、キャロットケーキやぐらぐらチョコレート、ストロベリー・パピヨンなど。

ラ・モリーナ区にダークキッチンを構えるオー・ケト・ベーカリーの創業者、カロリーナ・ガルシア・サヤンさんは「アーモンドやココナッツの粉、サイリウムなどをベースに、甘味には糖尿病患者にも適したラカントを使っています」と話してくれました。

(ソース: Gestión 05/08/22)