8月22日(月)Web料理通信・JOURNALに “インパクト農業”で収量ギャップを削減し、小規模農家に力を が掲載されました。
収量ギャップとは、その土地で達成できるはずの作物の収量と実際の収量との差のこと。ペルーのように小規模農家が大半の国において、今この収量ギャップが大きな問題となっています。化学肥料に頼れば一時的に収量は増加しますが、土壌は徐々に疲弊してしまうため追肥が欠かせなくなってしまいます。ただでさえ零細農家が多いのに肥料の購入やその返済に追われ、働けど働けど生活は苦しいまま・・・そんな零細農家もたくさんあります。
今回は高地アマゾンに暮らす先住民農家にリジェネラティブ農業(環境再生型農業)や土壌改善、植林や周辺の野生動物保護を通じて最良の農業技術を指導し、伝統的な農業に革命をもたらそうとしているナンピ・フーズをご紹介しました。同社はその土地が持つ自然のパワーを最大限に引き出すことで収量を上げる、 “インパクト農業” に取り組んでいます。
ウクライナ侵攻による食料供給危機が迫る中、収量ギャップを縮めることは国家の食料安全保障にもかかわる重要な問題。国が動いてくれないのは残念ですが、こうした企業がどんどん出てくれば、食糧確保の問題だけでなく貧困対策にもつながっていくでしょう。
ナンピ・フーズのオーガニックコーヒーやチョコレート、スナックバーはペルーのスーパーやオーガニックショップでも販売中。私もこれらを購入することで、少しでも応援したいと思います。