リマ首都圏ではこのところ夜間の冷え込みが続いている。国家水路・気象庁(SENAMHI)によると、リマ市中心部では7日連続の底冷えで夜間の最低気温は13.1℃を記録、他の地区でも通常より低い気温が観測されている。
同庁の気象専門家ラケル・ロアイサは、市内の各気象観測所における気温データが昨年より低い傾向にあるため、この先数日は寒波の継続またはさらなる冷え込みが予想されると説明。2021年、首都圏の最低気温は13~14℃で推移していたが、今年はそれよりも1℃程度低く、地区によっては11~12℃まで下がっていると報告した。年初来首都圏で最も寒かった日は、リマ市東部のラ・モリーナ区で夜間最低気温8.4度を記録した今秋の6月15日。
首都圏では、ペルー北部およびエクアドル沿岸海域(región Niño 1+2)の海面温度が低下する沿海ラニーニャ現象(la Niña costera)の影響で、太平洋沿岸の地区を中心に、立春(9月22日午前7時44分)までは最低・最高気温共に例年を下回ると予測している。特にカリャオやサン・ミゲル、マグダレーナ、ミラフローレス、バランコ、チョリージョスといった海沿いの区では、南風が強くなると共に湿度も95%を超え、体感温度が低くなると注釈した。
今日と明日の天気は?
同庁は17日、SNS公式アカウントを通じ、リマ首都圏で明け方の湿度が95%を超え強い冷え込みとなり、いくつかの地区では数時間霧雨が降ったと報告。本日18日の気象予報は午前中曇りで午後は風が強くなり、ところにより短時間霧雨が降るとしている。
また19日も同様に、首都圏太平洋沿岸の地区における高い湿度と軽い霧雨の可能性に言及、最低気温は12℃まで下がる見込みと伝えた。
20日以降の天気について
例年に比べ夜間の気温が低い状況はしばらく続くものの、この週末は午後から晴れ間が覗くと予想。明るい日差しの影響と霧雨の減少に加え、内陸部の湿度が92%を下回り、21日以降は天候に回復の兆しと予測している。
(ソース: Amdina 18/08/22)