ペルー保健省(MINSA)は25日、COVID-19陽性者の継続的な増加傾向に対し、下記のとおり公式見解を発表した。
BA.4およびBA.5の国内流入
疫学的には、COVID-19オミクロン変異株の新たな系統であるBA.4ならびにBA.5の国内流入に伴い、ウイルスの伝播性が増し、入院患者数と死亡者数は減少したまま感染者数が上昇するという状況へと変化するであろう。
リマ首都圏における感染者の増加
疫学週(SE)14-2022以来、リマ首都圏の複数の区でCOVID-19感染者数の増加を観測、直近4SEにおいてはBA.4ならびにBA.5系統の分離率が上昇しており、特に後者には感染者数の急激な増加傾向との一致が見られる。
全国13州で確定症例増加
全国レベルでは、リマ首都圏を中心に、COVID-19確定症例の増加(SE14-2022/1813例~SE23-2022/1万1177例)が見られる。SE19-2022にはアンカシュ、アレキパ、カリャオ、クスコ、フニン、ラ・リベルタの各州で、SE21-2022にはイカ、ランバイエケ、リマ、モケグア、パスコ、ピウラ、タクナの各州で同様に確定症例の増加が記録された。
官民医療機関への注意喚起
このような観点から、保健省は、感染者の探知および適切な調査の実施に向け国立感染症センターの疫学監視システムを強化するため、全国の官民医療機関に対し、COVID-19感染者の増加および、ペルーにおけるSARS-CoV-2オミクロン変異株BA.4ならびにBA.5系統の特定に関し、全国の官民医療機関に対して注意を促す。
感染現行フェーズの動向を注視
この勧告は、パンデミック現行フェーズ(※第三波後)の急変に応じて更新・適用されるものとする。
感染対策とワクチン接種の徹底
最後に、保健省は国民に対し、マスクの着用(サージカルマスク1枚+布製マスク1枚、またはKN951枚)や手洗いの励行、ソーシャルディスタンスの維持、室内の換気などの感染予防策を引き続き徹底すると共に、COVID-19ワクチンの予防接種を完了するよう勧告する。
(ソース: MINSA 25/06/22)