難民受け入れ数上位5か国に南米のペルー

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフェデリコ・ルイス・アグスティ代表は、難民や移民、庇護申請者の受け入れ数において、ペルーは世界の上位5か国に含まれると報告した。

UNHCRの年間統計報告書「グローバル・トレンド・レポート」最新版によると、130万人のベネズエラ人難民・移民を受け入れているペルーは、トルコ(380万人)やコロンビア(180万人)、ウガンダ(150万人)、パキスタン(140万人)と並び、世界で最も難民が多い5か国のひとつとされている。

「ペルーは現在、世界でも特に多くの難民を抱えています。ペルーには130万におよぶベネズエラ人の難民および移民が流入しており、50万人近くが国際的な保護を申請しています」とアグスティ代表はアンデス通信社のインタビューで述べた。

同代表はまた、ペルーは国として広く難民を受け入れているものの、ベネズエラのケースのように流入が大規模になると、国民の間にある種の不安を生じさせると説明。「これは大切なことですが、連帯に向け、とりわけペルー人社会への包摂に取り組めるよう、当局と引き続き連携していくことが必要です」

他にも同代表は、2021年12月時点における世界の難民数を8930万人と報告。「今日では人類の1%が避難を余儀なくされています」と明かす一方、ウクライナとロシア間の紛争による難民はこの統計に含まれていないが、2022年上半期の難民数を足せば「1億人を超えるでしょう」と指摘した。

「決して望んではいませんでしたが、これはすでに達成されてしまった数字であり、解決に至らない紛争の存在を全世界に向け警告するものです」

代表は最後に、国際社会は新たな紛争を防ぐメカニズムを構築すると共に、難民が尊厳を持って安全に暮らせる国々へと移れる機会を見出さなくてはならないと付け加えた。

(ソース: Andina 20/06/22)