リマ首都圏で気温低下 過去最低の7.2度に迫る

6月21日から始まる今年の冬を前にリマ首都圏の気温は下降を続け、過去最低となる7.2℃に近づきつつある。

「今週の水曜(15日)にはラ・モリーナ農業大学の観測施設で8.4℃を記録しました。1697年には同じ場所で7.2℃の観測データがあります」と国家水路・気象庁(SENAMHI)気象予報部の専門家、グリニア・アバロス副部長は指摘する。

ビジャ・マリア・デ・トリウンフォ区に位置し、「ティクリオ・チコ(※幹線道路の難所、標高4800mを超えるアンデスの峠“ティクリオ”にちなんだ名称。天候が不安定で気温の低い砂山のバリオ)」の名で知られるシウダー・デ・ゴセン地区のローサ・デポルティーバ観測所を監督する同専門家は、2022年冬季の気候を次のように予測している。

「3年連続で発生しているラ・ニーニャ現象により、今年の冬は太平洋沿岸部を中心に平年より寒い日が続くでしょう」と専門家は延べ、海岸から離れた地域では、夜間に雲が晴れることから気温の低下がより顕著になると説明した。

「リマの体感温度に影響する要因のひとつが湿度です。湿度が高い場合、温度計は8℃を示していても体感温度はそこから4℃近く下がる可能性があります」

3年連続の気温低下

同専門家はまた、太平洋赤道域付近における海面水温低下の影響で冬季の気温が平年を下回るこのような状況は、今年で3年目になると強調。

「気温が再び10℃を割る可能性も否定できません。冬季の気温は通常10℃から12℃ですが、現在の気候からこの冬はさらに最大で2℃下がり、沿岸部では霧や霞、霧雨が多くなると予想されます」

「国立エルニーニョ研究所(ENFEN)が既に伝えているように、この8月か9月までは寒さが長引くでしょう。また、今後春先(※2022年のペルーの春は9月22日~12月21日)にかけ例年より雨の日が増える可能性があります」

(ソース: Andina 18/06/22)