毎年6月の第三日曜日は“el Día del Padre (父の日)”。ペルーのホテル・レストラン業協会(AHORA)はこの日、国内レストランの客単価および売上につき、パンデミック前(2019年)と比較した伸び率をそれぞれ30%・40%と見込んでいる。
AHORAのブランカ・チャベス会長は「今年の3~4月は2019年の同じ時期と比べ客足が増えているものの、政治や経済の状況が消費者に影響し客単価は2割ほど落ち込んでいるので、父の日は私たちの助けになると思います」と話す。
他にもレストラン組合では、今週末の父の日の客単価が通常の日曜より15%程度増えると予想。ランチや夕食時の店舗滞在時間延長や飲酒機会の増加がその理由としている。「この日(父の日)の売上は週全体の40%に達するでしょう。普段の日曜日は25~30%です」同組合のホセ・ルイス・シルバ・マルティノ代表は、ホール営業とデリバリーを合わせた売上の伸長を最大で30%と見込む。
AHORAのチャベス会長もまた、「この2年間外食が控えられていたので、今週の日曜はいろいろなレストランで父の日が祝われ、売上も伸びるでしょう。レストラン側でもキャンペーン商品や特別価格メニューを用意しています」と述べた。
父の日のプレゼント 平均価格帯はS/200~250
リマ商工会議所(CCL)は、今年の父の日用プレゼント購入費用を平均でS/200~250と見積っている。「今年のプレゼントは傾向としてIT製品とファッション関連の需要が最も多く、フィットネス商品や酒類、食品が後に続きます」とCertusビジネススクールのミチコ・オオシロは説明、ペルー人のおよそ85%がショッピングセンターでこれらのプレゼントを購入する一方、ECの利用を好むデジタルユーザーの存在も見逃せないと指摘する。
宅配サービスアプリ「Rappi」によると、父の日プレゼントの購入は2~3日前から前日がピークで、特に父の日の前日は通常に比べオーダーが約70%増加、10分以内の商品配達をうたう同サービスの「ターボモード」では約50%増えるという。
(ソース: Gestión 17/06/22)