ペルー海鮮レストラン協会(ARMAP)主催の第1回セビーチェ世界選手権で、イカ地方の「cebiche paraqueño(パラカスのセビーチェ)」が栄えある1位を獲得した。
この世界選手権には国内120のレストランが参加、サン・イグナシオ・デ・ロヨラ大学や全国観光振興センター(CENFOTUR)の他、メキシコ、ブラジル、ボリビア、チリ各国からの代表者で構成される審査員がそれぞれのセビーチェについて、食材の温度管理、魚の切り方、創造性、熟練の技などのポイントを美食の観点から評価する。ARMAPのハビエル・バルガス会長は「このイベントを、世界最高のセビーチェ職人と名高いペルー人シェフ、ハビエル・ウォン(※脚注参照)に捧げる」と述べた。
今回1位を受賞したホテル・エル・コンドル-クラブ&ビーチリゾート・パラカスのセビーチェ職人、クリスティアン・ゲラが作るセビーチェは、2017年にも全国トップの座に輝いている。グルメ界におけるゲラのキャリアは通算8年、うち5年をセビーチェ作りに費やす。
ゲラは自身の一品「パラカスのセビーチェ」の具材として、パラカス湾で捕れたペヘレイやアバニコ貝などの二枚貝、カモーテ(茹でたサツマイモ)、紫トウモロコシ、キヌアなどを使用。ペルーを始め世界に展開する2000以上のレストランやセビチェリア(※セビーチェ専門レストラン)を束ねるバルガス会長も「彼のセビーチェは事実上、審査員を征服した」と明言している。
他にも「セビチェリア・ペルーチェ」が2位、チリの首都サンティアゴ・デ・チレのペルー料理レストラン「グルポ・バレリオ」が3位を受賞。バルガス会長は世界選手権の開催にあたり、ホルヘ・ルイス・プラド生産相、アモラ・カルバハル貿易観光促進庁長官、シルビア・モンテサ国会議員、アンデス議会レスリー・ラソ議員(ARMAPがペルー料理大使に任命)の協力に謝意を表した。
(ソース: Andina 28/06/22)
※ハビエル・ウォン
老舗セビチェリア‘「CHEZ WONG」のオーナーシェフ。リマを始め英国ロンドン(A.WONG)にも店舗を構える。2014年にロンドンで行われたChowzter主催の第2回 World’s Tastiest Fast Feasts 2014 において、世界の在ロンドンレストラン50店の中から、ハビエル・ウォンの手によるセビーチェが「the Best Plate of the World(世界一の料理)賞」を受賞し一躍有名になった。