聖週間に人気の観光地

ペルー通商観光省(Mincetur)は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進む中、観光セクターの新たな再活性化戦略を通じ、旅行者数の見込み増加率を今年度9%から21%に引き上げると発表した。

昨年以来、セマナ・サンタ(イースター週間)の連休には客足が伸びる傾向にある。パンデミック以前の水準には未だ及ばないものの、Googleサーチによる旅行分野の検索数は46万5000件増加し、段階的な回復を見せている。

セマナ・サンタに人気の観光地

観光客の動向を分析・予測するリサーチ企業Attachによる最新の調査では、ペルー人の国内観光への興味が増し、内国観光スポットの検索数は10億回を超えているという。

昨年のセマナ・サンタにおける検索数上位のスポットは、アレキパ、アヤクチョ、カハマルカ、ワラスなど。今年も同様の傾向にあるが、なかでもキャンプ地として有名なカンタ(※キャンプサイトは隣村のオブラヒージョ)を始め、セロ・アスール(※リマ市カニェテ郡のビーチ)、トルヒーヨの人気が昨年末以来上昇している。

ビーチ部門ではいつものようにマンコラがトップを独走、今年の年始休暇(年間最繁忙期)に加え、パンデミック以前の検索数をも上回った。また、ワンチャコピメンテルの各ビーチも今年1月は特に検索回数が多かった。

リマ近郊の人気スポット

昨年1月におけるリマ首都圏の検索数はおよそ25万件。一方、人気の高いイカやクスコ両市街を始め、リマから短時間で行けるパラカスやルナワナ、アンティオキア、カンタ、カラルなどの検索数は上昇傾向を示している。

Google検索数から見るペルー人に人気の移動手段は、空路がLATAM(ラタム航空)、陸路はCruz del Sur(クルス・デル・スール)。オンライン旅行代理店部門ではDespegar.com(デスペガール・プント・コム)がトップと判明した。またパンデミック以前との比較では、Booking.comやAurbnb、Truvag、Kayakといった旅行アグリゲーターの利用頻度が回復しつつある。

(ソース: El Comercio 14/04/22)

世界遺産チャビン遺跡で2日間限定の夜間見学ツアー催行

文化省アンカシュ地方支局は、セマナ・サンタ(イースター週間)連休のうち15日と16日の2日間、同州ワリ郡の世界遺産チャビン・デ・ワンタル遺跡において夜間見学ツアーを催行すると発表した。「Chavin nocturno(夜のチャビン)」と銘打ったこのツアーは両日とも午後7時からスタートする。

「夜のチャビン」は、LEDでライトアップされたアンカシュの壮大な遺跡を見学できる神秘的で魅力あるツアー。セマナ・サンタ休暇で昼間にワラスを訪れた旅行者が、同じ日にチャビン遺跡を訪ねて中央広場やランソン像、カベサ・デ・クラバなどの遺構を見学できるようになる。

文化省アンカシュ地方支局は夜間見学に際し、新型コロナウイルス感染予防のため二重マスクの着用を始めとする安全規則の遵守を義務付けると共に、18歳以上の入場者についてはCOVID-19ワクチンの3回接種が条件としている。

(ソース: Andina 14/04/22)