ペルー国立図書館(BNP)は4月26日から6月4日にかけ、プーノ州ティティカカ湖周辺に位置する12のコミュニティにおいて、移動図書館ユニット「旅する書籍」による巡回型図書閲覧サービスを実施する。
これはBNPと開発社会包摂省社会活動巡回プラットフォーム(PIAS)の連携による初の試みで、カピ、タキーレ、アマンタニ、アナピア、スアナ、イスカヤの各島および、ウムチ、コトス、ハカンタヤ、ムエリェ・カリキタ各集落、ならびにティンカチ、ウニカチ両地区をPIASの船舶が巡回する。
BNPはそれぞれのコミュニティに最低2日間滞在し、創作物語や挿絵、口承を基にした手作り絵本などの青空教室を開催する予定。これらのアクティビティは、プーノ市在住の読書メディエーター Amos Zúñiga 氏が監修する。
読み聞かせなどに用いる移動図書館「旅する書籍」のモジュールには、様々な年齢層を対象にスペイン語、アイマラ語やケチュア語で書かれた色々なテーマの書籍100冊が収められている。
プーノ州の寒村やそこに暮らす住民の生活の質向上を目指すPIASのプロジェクトは、社会的、経済的なテーマおよび官民両組織に有益な事項に関するプロジェクトや活動プログラムにおけるサービスの提供を促し、それらの連携を図る目的を有す。
この他にも、BNPのファビオラ・ベルガラ館長ならびにアレクス・アレハンドロ部長が4月27日、「国立図書館組織の機能戦略(SNB)」の一環として、プーノ州の自治体や教育機関に対し、合計11ユニットの図書を引き渡す予定。
対象となるのは、プーノ郡自治体のガマリエル・チュラタ図書館、アコラ地区のアルフォンソ・トーレス・ルナ中等学校、ウロス島のウロス初等学校とスミータ・コラゾン幼稚園、タキーレ島自治体、同島タキーレ工芸中等学校、アマンタニ島自治体、同島のミゲル・グラウ中等学校、コロス地区のアベルラルド・キニョーネス中等学校で、それぞれがBNPから平均150冊の書籍を受領する。
BNPはまた、図書館サービスの地方分散化に基くこれらの活動がプーノの子供や大人たちに恩恵を与えるとしつつ、読書や情報、社会包摂、文化交流、教育へのアクセスに取り組んでいく姿勢を強調した。
(ソース: Andina 26/04/22)