web料理通信・JOURNAL2月21日(月)に さようなら、プラ容器。ペルーで使い捨てプラスチック禁止法が発効 が掲載されました。
脱プラスチックの流れは大きなうねりとなって、世界各国を巻き込んでいます。ペルーもいち早くその流れに乗り、具体的な行動を起こしている国のひとつ。2021年12月20日にプラスチック容器や発泡スチロール容器の生産、輸入、流通、納品が全面禁止になり、スーパーのお総菜を入れるタッパからレストランのデリバリー容器まで、リサイクル可能な素材にすっかり置き換えられました。
36か月の猶予期間に国内企業の多くがリサイクル容器への切り替えを着実に進めたことから、法令発効後は大きな混乱もなく順調な滑り出しにみえたペルーの脱プラ法。しかし時の経過とともに、少しずつひずみが出てきているようです。例えば先日、中国食材の輸送には発泡スチロール容器が使われていたため、昨今の原油高と脱プラ対策が相まって輸入価格が上昇しているというニュースを目にしました。国外企業にどこまで法令を遵守さえるのか、ただ単に輸入禁止にするだけでいいのか、難しいかじ取りが求められています。
またあるメルカドでは、まだ発泡スチロール容器を堂々と販売していました。全面禁止前からあった在庫なのか、今もこっそり製造している業者があり、法の目をかいくぐって仕入れているのかは定かではありませんが、このあたりの詰めの甘さがやはりペルーですね。
とはいえ、ペルーが脱プラスチックの方向に舵を切ったことは確かだし、とても大切なことだと思います。このテーマに対しては引き続き注視していきたいと思います。