ペルー保健省は3日、リマ首都圏における新型コロナウイルス新規感染者のおよそ53%がオミクロン変異株への感染と発表した。
これを受け、国立疫学・疾病予防センター(CDC)のセサル・ムナイコ公衆衛生監視部門エグゼクティブダイレクターは、オミクロン株の拡大がこのまま継続すれば、現在国内で主流のデルタ株を数週間以内に凌駕するだろうと警戒している。
保健省は、ペルー国内における1月3日時点のオミクロン株感染者数を309人と公表。うちリマ首都圏(リマ市43区とカリャオ特別州の総称)が288人で最も多く、続いてイカ州(6人)、ピウラ州(5人)、アンカシュ州(4人)、ロレト州(2人)、ラ・リベルタ州(1人)、アレキパ州(1人)、ワヌコ州(1人)、アプリマック州(1人)の順となり、首都圏以外では主要港湾地域での感染が目立つ。
ムナイコ氏によると、リマ首都圏では中でもミラフローレス、サンイシドロ、サンボルハ各区でオミクロン株への感染者数が急増。マグダレーナやラ・モリーナ、リマック、コマスでも増加が見られ、リマ全体にオミクロン株が拡大しつつあると報告している。
セバジョス保健相は3日、訪問先のピウラ州で、ここ数日以内に新型コロナウイルス感染第3波が到来すると予測。これに関連しムナイコ氏は、今後もCOVID-19陽性者の行動履歴や接触者の追跡を積極的に続けると強調した。
(ソース: Perú21 04/01/22)