小雨に見舞われた12月28日の午前中、旦那と2人で3回目のワクチン接種に行ってきた。旦那は5か月半、私は4か月半での接種だ。
ペルーは11月26日から3回目のワクチン接種を開始。当初は2回目の接種完了から5か月以上あけることを条件にしていたが、オミクロン株感染拡大防止のため12月20日から接種条件を3か月以上に短縮した。これは医療従事者や基礎疾患者だけでなく18歳以上の国民・住民を対象としたもので、ペルー保健相エルナンド・セバジョスによるとすでに300万人以上が3回目の接種を終えているという。アメリカ様から贈られたワクチンが潤沢にあるとはいえ、もう打てや打てやの大盤振る舞いだ。
接種会場は各区にあるが、我が家が選んだクリニックは朝7時から受付開始。私たちが到着した7時20分にはすでに100人ほどの行列ができていた。時々ぐぐっと前進するも、思った以上に歩みは遅い。すでに3回目を打ったという知人からは「(接種会場は)そんなに混んでいなかったよ」と聞いていたのに、場所によるのかなぁ。
クリニックの正面玄関にだいぶ近づいたころ、係員から問診票と番号札が配布された。我が家は40番と41番。“(ワクチン)ヨイヨォ”など語呂合わせをしつつ時間を潰す。
歩道に並ぶこと1時間10分でやっとクリニックに入館!館内に設置されたワクチン接種会場入り口の受付で、身分証明証や個人のワクチン接種履歴などを一つ一つ確認する。「30ばーん」「31ばーん」と呼ばれる度に一人ずつ受付に行くのだが、なぜか反応しない奴がいるんだよな~。そして案の定「おい、なんであいつが呼ばれて、俺はまだなんだ?」とのたまうのである。
「セニョール、あなたは何番ですか?」「何番って、そりゃなんだ」「入口で番号札を配られましたよね?」「え?これか?えーっと20番だ」「20番は随分前に呼びましたよ」「そんなもん知らん!」「はぁ・・・ちょっとお待ちください」こうしてまた全体の作業が遅れていく。まったくもう、番号札を配られた時点でその意味を理解してよ(苦笑)
そこで20分ほど待っただろうか。「40番、中へ」の声に「ついに接種だ~」と思ったら、中にも待機者がいっぱいいた。まじかー!正面の電光掲示板が「01 3(番号札1番が3番ブースで接種中の意)」となっていた。ということは、朝からすでに99人の接種を終え一巡したということだろう。そして我が家は99+40番と41番目の接種希望者というわけだ。この時点で9時すぎ。受付開始から2時間でやっと100人をさばいたと・・・遅っ!
ちなみに遅い理由は一目瞭然だった。だって5か所ある接種ブースのうち、利用されていたのはたった2か所だけなのだから。まぁペルーだしね~、クリスマス休暇中のスタッフも多いんだろうな~。うんうん、そりゃ仕方がない。
そして9時40分、ついに接種完了!こちらから尋ねもしないのに「3日間はお酒飲まないでね」とほほ笑む保健婦さん。なぜだ?「でも年越しには間に合うよね?」「もちろん、飲んでいいわよ!」「よかった~」「よかったわね~」こんなやりとりもペルーらしくて大好きだ。
ペルー保健省は12月26日、現時点での国内オミクロン株感染者は71人と発表。でもペルーは海外渡航者をほぼ規制なく受け入れている上に入国後の隔離義務がないんだから、そんなに少ないわけがない。このホリデーシーズンを欧米で過ごした金持ちたちが帰国してきたら、もっと感染が広がるだろう。ワクチンなんて打っても無駄という意見もあるけれど、無駄かどうかは個人が考え決めること。とりあえずペルーでは自分の身は自分で守るべし、であります。