南米ペルーのエルナンド・セバジョス保健相は、新型コロナウイルス変異株のオミクロン株拡大を阻止する目的から、本日以降新たな感染予防策を講じると発表した。
新対策のひとつとして、クリスマス当日の25日と翌日の26日、および新年1月1日と2日の計4日間、ビーチ(河畔や湖畔を含む)でのアルコール飲料摂取ならびに飲食行為が禁止される。なお、ビーチへの立ち入りにはワクチン接種証明書(carné de vacunación)の提示が必要。
成人の郡(provincias)間移動および国外渡航に関しては、前述の接種証明書または出発前72時間以内の新型コロナウイルス陰性証明書の提示を条件とする現行規定が維持される。同相はまた、都市部公共交通機関の利用にあたっては、引き続き運転手や車掌以外もワクチンを2回接種するよう勧告した。
同相は記者会見で、新型コロナウイルスワクチン未接種者は接種済の罹患者に比べ入院治療を要する可能性が10倍、死亡する確率は21倍と発言。加えて、12月31日を期限とする現行の国家緊急事態発令期間を来年1月末まで延長すると述べた。
社会保険庁(EsSalud)の報告によると、25~29歳の年齢層約560万人のうちワクチン2回接種済人口の比率は68%と低く、COVID-19感染者が直近7週間で676人から1334人まで増加した。他の年齢層では30代が72.9%、40代が78%。ペルー中部のフニン州では週当たりの新規感染者が229人から375人まで(+68%)5週連続で増えている。
(ソース: Gestión 23/12/21)