ペルー映画と聞いて、どんな作品を思い出しますか?少し前に話題のなったのは、なんといっても「La teta asustada(邦題:悲しみのミルク)」でしょう。また来月には『Canción sin nombre(邦題:名もなき歌)』が公開予定。監督は2020年の第72回アカデミー賞で国際映画賞ペルー代表に選ばれたペルー出身のメリーナ・レオンということで、こちらも注目の1本です。
とはいえペルー映画が日本で公開されることはほとんどなく、まだまだ貴重と言えるのではないでしょうか。そんなペルー映画を一挙に11本(調整中を含めると13本!)上映しようというのが、今年11月に予定されている「ペルー映画祭」です。日本で初となるこの映画祭を成功させたい!一人でも多くの方にペルー映画の魅力を知ってもらいたい!今回はそんな思いが詰まったラウドファンディング「南米・ペルーの映画を届けたい!“ペルー映画祭”応援プロジェクト」をご紹介させて頂きます。
このイベントを企画するのは、ペルー映画に魅了された長沢義文さん率いるブエナワイカ。ブエナ(Buena)はスペイン語で「good」、ワイカ(Wayka)はインカ帝国の公用語だったケチュア語で「ひとつの仕事や活動に多くの人が参加すること」という意味だそう。「一人でも多くの方にペルー映画に触れてもらい、またそれを機にさまざまな活動が広がることでより良い関係を築いていきたい」ということでしょうか。素敵な社名ですね。
今回の映画祭では単にペルー映画を上映するだけでなく、ペルー関係者を招いてのトークショーも同時開催。様々な角度からストーリーを読み解くことで、スクリーンの世界をより深く味わうことができます。「映画を見る場の持つ力を大切にしたい。ただ映画を見るだけでなく、トークと組み合わせることで理解が深まり、またその場を共有した人たちとの新しい関係が生まれたりする。映画というツールにはそれがあると信じています」長沢さんの言葉に、強い意気込みを感じます。
今回上映予定の作品は、映画鑑賞を通じて本当のペルーに出会ってもらえるものばかり。どれもおススメですが、私の一押しはやっぱり「SIGO SIENDO (邦題:わたしはここにいる)」。首都リマとアンデス、アマゾン各地の音楽(時に踊りも)を介してペルー人の魂のあり方に触れる作品です。人生の喜びや悲しみ、理不尽ささえも音楽という形に置き換え、生きる糧にしていくペルー人の逞しさ。コロナ禍で人生に疲れたという人にこそご覧いただきたい名作です。またこっそり教えて頂いた情報によると、「Wiñaypacha(ウィニャイパチャ)」も上映予定だそう!これは日本の方にぜひご覧いただきたいと思っていた作品なので、個人的にもうれしいですね。上映予定作品についてはペルー映画祭のサイトで順次紹介していくとのことなので、どうぞ楽しみに待っていてください。
ワクワク感が止まらない日本初のペルー映画祭。しかし外国映画の上映は公開までの手続きが煩雑なだけでなく、日本語字幕制作にも費用がかかります。そのための費用を少しでもご支援いただきたいと思い、ご紹介させていただくことにしました。ペルー独立200周年の記念すべき年に開催予定の、日本初のペルー映画祭。まだ見ぬペルーに触れて頂く絶好のチャンスです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
「南米・ペルーの映画を届けたい!“ペルー映画祭”応援プロジェクト」
※ペルー映画祭は新宿K’s cinemaで開催。
※ご支援金額は3000円~、8月4日23:59までに集まった金額がファンディングされます。