2021年春、ペルーからの一時帰国を果たした我が家は、現在日本の某所で自主隔離中。と書くと、もしかしたら「パンデミックなのになんで海外から戻ってくるんだ」とお怒りの人がいるかもしれない。「海外からウイルスを運んでこないでよね」という人もいるだろう。だがどうか寛大な心で受け止めてほしい。もちろん防疫義務は完璧に順守する所存だ。
未だコロナの勢いは収まらず、ワクチン接種も進まない中での海外移動はなかなか貴重な経験だった。個人の場合、駐在員のように会社からの支援もなく、PCR検査費用や日本での自主隔離代もすべて自己負担。いつもと手順が違ううえに事前にやっておかなければならないことも多く、余裕をもって臨みはしたが気のせくことも少なくなかった。
そんな中で大きな助けになったのが、すでに一時帰国を経験したペルー在留邦人たちの情報だ。彼ら彼女らが自分の経験を惜しみなく語ってくれたおかげで、ひとつひとつ確実にこなすことができた。本当にありがとう!彼らへの報告を兼ねて、またこれから一時帰国を検討中の人たちの参考になればという気持ちで、つらつらと記録を残していきたいと思う。
それにしても今回ほど日本の非効率さを実感した一時帰国はない。そりゃ生産性もあがらず、国際競争力も低下するわと思うことばかりだ。どうすればこれほど非効率なシステムを構築できるのだろう?21世紀になってやっとデジタル庁ができるような国だから仕方がないのかもしれないが、なんというかそれ以前の問題という気がしてならない。その辺についてもまた後日、好き勝手に書かせてもらおうと思っている。