フランシスコ・サガスティ大統領は11日、中国企業シノファーム社製新型コロナウイルスワクチン初回契約ロットの残り70万単位分につき、ペルーへの到着予定を当初計画より1日早い13日夜と発表した。
「シノファーム社製ワクチンの残り70万単位はすでに中国を出発、現在北京から420kmの位置を飛行しオランダのアムステルダムへと向かっている。アムステルダムには明朝到着する予定で、同空港での積替えを経てペルーには土曜(13日)の夜に着くだろう」と大統領は伝えた。
大統領はまた、新型コロナウイルスと最前線で戦う医療関係者など2万2000人以上がすでにワクチンの接種を終えたと報告。「全国民へのワクチンの必要量だけでなく、分配や接種に関する現行システムも考慮の上不休の体制で取り組んでいる」と強調。困難が予想されるものの、努力すればすぐ克服できるだろうと述べた。
若年層の感染者数、高齢者を上回る
保健省国立感染症センターの2月7日付け最新報告によると、このところ若年層の新型コロナ感染者数(23万1306人)が高齢者(21万882人)を上回っているという。 一方、全死亡者数のうち高齢者の割合は14.11%(2万9749人)、これに対し若年層の割合はわずか0.20%(471人)と未だ少数派。
リマ市40区で超過死亡急増
国立感染症センターはまた、リマ市内で実際の死亡者数が保健省の平年予測を上回った区が、この11日間で15区から40区に急増したと報告。超過率(実際の死亡者数-平年予測=超過死亡を平年予測で割った数値)は最大で650%に達している(下表参照)。
リマ市主要21区の超過死亡率
区名 | 平年予測に基く死亡者数 | 実際の死亡者数 | 超過率 |
---|---|---|---|
リマセントロ | 54 | 169 | 213% |
アンコン | 4 | 10 | 150% |
アテ | 31 | 160 | 416% |
バランコ | 5 | 24 | 380% |
ブレーニャ | 15 | 20 | 167% |
チョリージョス | 24 | 87 | 263% |
コマス | 36 | 190 | 428% |
エル・アグスティーノ | 18 | 52 | 189% |
インデペンデンシア | 16 | 64 | 300% |
ヘススマリア | 16 | 53 | 231% |
ラ・モリーナ | 12 | 38 | 217% |
ラ・ビクトリア | 20 | 91 | 355% |
リンセ | 11 | 47 | 327% |
ロス・オリーボス | 30 | 105 | 250% |
マグダレーナ | 4 | 30 | 650% |
ミラフローレス | 19 | 41 | 116% |
サンボルハ | 9 | 35 | 289% |
サンイシドロ | 5 | 21 | 320% |
スルコ | 36 | 94 | 161% |
サンフアンデルリガンチョ | 59 | 322 | 446% |
ビジャマリアデルトリウンフォ | 36 | 110 | 206% |
一日の死者数第二波以来最大に
保健省による2月10日午後10時現在の同日死者数は233人、ペルーにおける新型コロナ感染第二波拡大以来最大値を記録。ペルー・カトリカ大学の情報分析専門家ロドリゴ・パラの解説によると、一日当りの新型コロナ死者が200人を超えたのは2月3日以来で、直近6日間における全国死者数統計(Sinadef)の一日当り全国平均死者数は584人。
(ソース: Gestión 12/02/21)
ペルーパンデミック334日目
ペルー保健省発表2月10日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 1212309人(前日比+8807)
- 死者数累計 43045人(+186)
- 既検査数累計 6767793件(+60006)
- 陽性率 17.91%↓
- 死亡率 3.551%↓
- 入院患者数 14120人(+581)
- 上記の内ICU患者数 2047人(+25)
- 回復患者数 1124236人(+6507)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 2月10日 8807人(186)
- 2月9日 6724人(233)
- 2月8日 5557人(159)
- 2月7日 4523人(159)
- 2月6日 6220人(187)
- 2月5日 7433人(188)
- 2月4日 7993人(180)
- 直近7日間平均 6751人↑(184.6↓)
- 直近7日間の陽性率 17.08%↑ ※累計比
- 直近7日間の感染者数合計 47257人↑(前日比2092↑)
- 直近7日間の死者数合計 1292人↓(前日比-29↓)
(ソース: MINSA 2月11日)