ペルーのビオレタ・ベルムデス首相は13日、新型コロナウイルス感染症第二波の到来を受け、現在施行されている夜間外出禁止措置の開始時間をリマ首都圏で2時間繰り上げ、午後9時から翌午前4時までの適用に変更すると記者会見で発表した。
これに先立ちマセッティ保健相は8日、従来より約70%感染しやすいとされる新型コロナウイルスの変異種が国内で初めて確認されたと報告。この患者はリマ在住の女性で、クリスマスの数日前に家族数名と会っていたという。英国でのウイルス変異種発現を受け政府は今月6日、欧州発の国際航空旅客便の受け入れ停止期間を今月20日まで延長すると発表していた。
保健相は12日、COVID-19関連の統計数値が数週前からリバウンド傾向にある事実を受け入れ、ペルー国内における新型コロナ第二波の到来を初めて公式に認めた。
また政府は本日、COVID-19の感染率が高いアレキパ、アプリマック、カハマルカ、カリャオ、クスコ、ワヌコ、ラ・リベルタ、リマ市、マードレデディオス、モケグア、パスコ、プーノ、トゥンベスなどの各州において、日曜日の自家用車使用制限を今月31日まで延長すると伝えた。
さらに、スポーツジムやカジノ、ショッピングモール、デパートの店舗、レストランなどの施設については、COVID-19感染拡大状況に従い現行の収容定員を改定すると発表。当措置は今月15日から31日まで適用される予定で、状況に応じ延長もあり得るとした。地域の感染危険度区分(中、高、最大)に基きグループ分けされた各施設の新たな定員は次のとおり。
第1グループ(スポーツジム、カジノ、映画館、劇場等)
- 中:(規定最大収容定員の)40%
- 高:30%
- 最大:0%
第2グループ(ショッピングモール、デパートの店舗、一般商店、小規模集合店舗)
- 中:50%
- 高:40%
- 最大:30%
第3グループ(レストラン)
- 中:60%
- 高:50%
- 最大:40%
各地域の感染危険度(地方政府の判断による)
- 中:アマソナス、アヤクチョ、ワンカベリカ、ロレト、サンマルティン、ウカヤリ
- 高:アレキパ、アプリマック、カハマルカ、カリャオ、リマ市、クスコ、ワヌコ、ラ・リベルタ、マードレデディオス、モケグア、パスコ、プーノ、トゥンベス
- 最大:アンカシュ、イカ、フニン、ランバイエケ、リマ郡部、ピウラ、タクナ
(ソース: El Comercio 13/01/21)
ペルーパンデミック304日目
ペルー保健省発表1月11日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 1040231人(前日比+2881)
- 死者数累計 38399人(+64)
- 既検査数累計 5697183件(+16145)
- 陽性率 18.26%↓
- 死亡率 3.691%↓
- 1日の検査数 16145人(+2986)
- 1日の感染者数 2881人(+1161)※当該日以前の感染者0人を除く
- 入院患者数 6936人(+67)
- 上記の内ICU患者数 1517人(+50)
- 回復患者数 971000人(+84)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 1月11日 2881人(64)
- 1月10日 2166人(55)
- 1月9日 2909人(67)
- 1月8日 2804人(68)
- 1月7日 2781人(96)
- 1月6日 2258人(58)
- 1月5日 2414人(66)
- 直近7日間平均 2601.9人↑(67.7↑)
- 直近7日間の陽性率 15.77%↑ ※累計比
(ソース: MINSA 1月12日)