ペルー運輸通信省(MTC)は6日、欧州発の国際航空旅客便受け入れを15日間停止すると定めた2020年12月21日付同省令第968-2020-MTC/01の施行期限を2021年1月6日以降同20日まで15日間延長する旨の同省令第001-2021-MTC/01を官報にて公布した。
当措置は、英国で発見された新型コロナウイルス変異種による国内の二次感染リスク低減を目的とするもの。COVID-19のパンデミックから国民の健康と生活を保護する衛生緊急事態下の諸対策とは別枠の対応となる。
中国製ワクチン初回ロット今月到着へ
フランシスコ・サガスティ大統領は6日昼、首相府から新型コロナウイルスワクチンへの対応に関するメッセージを発表。中国の製薬企業シノファーム社とのワクチン供給協定(3800万単位)に基づき、初回ロット100万単位分の今月中受領に向け購入契約を締結したと伝えた。同ワクチンについては、国内における第Ⅲ相臨床試験を経て効果が確認されたとし、本格的な冬が訪れる前(※ペルーの冬は6月下旬~9月中旬)には国民1400万~1500万人への接種が期待できると述べた。
大統領はまた、英国製薬企業アストラゼネカ社とも本日付けで1400万単位のワクチン購入契約に署名したと報告。同社とは到着予定時期(今年9月以降)の前倒しに向け現在交渉中とした上で、次期政権の継続努力にも期待を示した。
さらに大統領は、GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)による新型コロナウイルスワクチン分配スキームCOVAX Facilityとの320万単位分の購入仮契約に言及。正確な受領時期については国際協定による調整次第としながらも、今年第3四半期中の到着が見込まれると話した。米国、ドイツ、ロシア、インド各国の製薬企業との積極的なワクチン獲得交渉に加え、カジェターノ・エレディア大学とFarvet社による国産ワクチン開発も注目される中、政府は2021年末までに全国民へのワクチン接種を計画しているとコメントした。
(ソース: RPP, 大統領スピーチ 06/01/21)
ペルーパンデミック297日目
ペルー保健省発表1月4日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 1022018人(前日比+960)
- 死者数累計 37925人(+52)
- 既検査数累計 5581668件(+13871)
- 陽性率 18.31%↓
- 死亡率 3.711%↑
- 1日の検査数 13871人(+1665)
- 1日の感染者数 880人(-620)※当該日以前の感染者80人を除く
- 入院患者数 5449人(+183)
- 上記の内ICU患者数 1305人(+12)
- 回復患者数 960896人(+193)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 1月4日 960人(52)
- 1月3日 1583人(43)
- 1月2日 1376人(57)
- 1月1日 900人(49)
- 12月31日 2062人(44)
- 12月30日 2523人(59)
- 12月29日 2118人(47)
- 直近7日間平均 1646人↓(50.1↑)
- 直近7日間の陽性率 12.04%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 1月5日)