ペルー文化省は28日、新型コロナウイルス感染症の急激な拡大を受けた政府のロックダウン再適用に伴い、世界遺産マチュピチュ遺跡を含む考古学遺跡や博物館などの一部施設を期間中(1月31日~2月14日)一時的に閉鎖すると発表した。
27日に公布された大統領令第008-2021-PCMでは、感染警戒水準最高度およびそれに次ぐ地域(リマ、カリャオ特別州、アンカシュ、パスコ、ワヌコ、フニン、ワンカベリカ、イカ、アプリマック、トゥンベス、アマソナス、カハマルカ、アヤクチョ、クスコ、プーノ、アレキパ、モケグア、タクナ)につき、考古学遺跡や史跡、博物館、美術館の最大収容人数をゼロと定めており、クスコ州に位置するマチュピチュ遺跡もこれに該当する。
一方、感染警戒水準が比較的低いその他の地域(ピウラ、ロレト、ランバイエケ、ラ・リベルタ、サンマルティン、ウカヤリ、マードレデディオス)では、最大収容人数が50%に制限されるものの、引き続きこれらの施設は一般に公開される。文化省発表による同期間公開予定の管轄施設は次のとおり。
1月31日~2月14日に一般公開予定の文化省管轄遺跡・博物館
- チャンチャン遺跡(世界遺産)
- 太陽と月のワカ
- エル・ブルホ遺跡
- 国立ブリューニング考古学博物館
- チョトゥナ-チョルナンカップ遺跡
- ワカ・ラハダ-シパン遺跡と現地博物館
- トゥクメ遺跡と現地博物館
- シパン王墓博物館
- アマゾン博物館
また、マチュピチュ遺跡などすでに購入済のチケットの入場日が再ロックダウン期間と重なっている場合には、日付の変更や払い戻しが可能となる。
(ソース: Andina 28/01/21)
ペルーの新型コロナワクチン、2月6日から国内供給開始
ペルー会計検査院のネルソン・シャック長官は29日、中国企業シノファーム製ワクチン初回ロット100万単位の輸入手続きが整い、2月6日から国内への供給を開始すると記者会見で伝えた。
シャック長官は「新型コロナワクチンの供給および接種に向け、国内配送オペレーションを2月6日から開始する予定が組まれました」と報告する一方、各州保健当局の管轄となるリマ以外への配給プロセスへの懸念を表明した。
長官はまた、同ワクチン初回ロットの接種にあたり、保健衛生セクターの医療従事者や国家警察(PNP)、国軍(FF. AA.)および消防隊が優先されると明かした。
(ソース: T News 29/01/21)
ペルーパンデミック320日目
ペルー保健省発表1月27日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 1119685人(前日比+5715)
- 死者数累計 40484人(+212)
- 既検査数累計 6213099件(+36602)
- 陽性率 18.02%↓
- 死亡率 3.616%↑
- 入院患者数 11475人(+91)
- 上記の内ICU患者数 1833人(-98)
- 回復患者数 1033357人(+5237)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 1月27日 5715人(212)
- 1月26日 6731人(165)
- 1月25日 4444人(220)
- 1月24日 3782人(110)
- 1月23日 5075人(169)
- 1月22日 5842人(181)
- 1月21日 5189人(153)
- 直近7日間平均 5254人↑(172.9↑)
- 直近7日間の陽性率 16.42%↑ ※累計比
- 直近7日間の感染者数合計 36778人↑(前日比1483↑)
- 直近7日間の死者数合計 1210人↑(前日比95↑)
(ソース: MINSA 1月28日)