ペルーの食文化はその風味とバラエティ豊かな料理で世界に知られ、特に海の幸を使った一品は外せません。その中でも簡単で美味しいのが「ティラディート」、夏の日差しによく合うシーフードです。
ティラディートの歴史
この料理は、19世紀に日本人移民の手でペルー社会にもたらされた和食の影響を強く受けていると言われています。ペルーの魚とスパイスを用い、日本の刺身のように生魚を薄切りにしたこのフュージョン料理は、日秘両国の食のマリアージュを色濃く表しています。それゆえ、この一品はニッケイ料理の範疇に含まれると考えられています。
一説によると、最初のティラディートはペルー北部海岸に位置するピウラ州で作られたと言います。ティラディートという特徴的な名前は、この料理に使われる細長い生魚のスライスを表す“estiradito(伸ばされたもの/estiradoの縮小辞)”という単語に由来しているようです。
ティラディートのレシピ
どちらも材料に生魚が用いられるティラディートとセビーチェの違いは、それぞれで異なる調理法と味付けにあります。ペルー料理のプロが作るティラディートのポイントを以下のレシピでご紹介しましょう。
材料:4人分
- ヒラメ1/2kg(出来るだけ新鮮なもの)
- 下ごしらえしたアヒ・アマリージョのすりおろし3/4カップ
- アヒ・リモ(赤)4切れ
- アヒ・リモ(黄)4切れ
- 塩
- レモン果汁16個分
- 氷5個
- クラントロの葉1/4カップ
- 茹でたチョクロ2個
- 茹でたサツマイモ(黄2個、紫2個)
まず初めに、新鮮なヒラメを厚みをそろえつつ薄くカットし、皿に盛り付けていきます。分厚かったり、大きさが不ぞろいだったりすると仕上がりに影響するため、一切れずつ丁寧にカットしていきましょう。
切り終えたら、ヒラメはいったん冷蔵庫で冷やしておきます。次に、容器(またはガラスボウル)にアヒ全量とレモン果汁(種や果肉が入らないよう、事前に漉しておおいたもの)、塩、氷を加えて混ぜ、ソースを作ります。
ソースの味を調えたら冷蔵庫からヒラメを取り出し、その上にクラントロの葉をちりばめ、周囲にチョクロやサツマイモを飾ります。上からソースをかけて出来上がり。
プロが教えるポイント
お好みで、上記ソースにほんの少しのショウガやうま味調味料を加えると、さらに風味がアップします。またソースはブラックオリーブやクラントロ、ロコトを使ったものに置き換えてもいいでしょう。
この料理は鮮度が命、時間を置くと傷んでしまう可能性があるため、調理したらすぐ頂きましょう。
他にも色々あるペルーのシーフード
太平洋の海の幸をふんだんに使ったペルーのシーフード。ティラディート以外にも、国民的料理と名高い代表格のセビーチェを始め、パリウェラやアロス・コン・マリスコス、チョリートス・コン・チャラカ、レチェ・デ・ディグレ、チチャロン・デ・ポタ、チチャロン・デ・カラマール、カウサ・デ・カングレホ、ハレアなどが有名です。これらの伝統料理にはそれぞれの地域でバリエーションがあるため、レストランに入ったらまず地元の一品の特徴を尋ねてみましょう。
(ソース: Promperú 02/11/20)
ペルーパンデミック234日目
ペルー保健省発表11月2日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 908902人(前日比+2357)
- 死者数累計 34623人(+38)
- 既検査数累計 4568349件(+17164)
- 陽性率 19.9%↓
- 死亡率 3.809%↓
- 1日の検査数 17164人(+3519)
- 1日の感染者数 860人(+531)※当該日以前の感染者1497人を除く
- 入院患者数 5204人(-51)
- 上記の内ICU患者数 1023人(-20)
- 回復患者数 832929人(+2317)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 11月2日 2357人(38)
- 11月1日 1634人(56)
- 10月31日 2408人(53)
- 10月30日 2323人(65)
- 10月29日 2586人(49)
- 10月28日 2666人(47)
- 10月27日 2431人(58)
- 直近7日間平均 2343.6人↑(52.3↓)
- 直近7日間の陽性率 11.67%↑ ※累計比
(ソース: MINSA 11月3日)