COVID-19パンデミックに伴い消費性向も変化、ペルーでは雑貨店や小売市場(いちば)などの伝統的販路からスーパーマーケットやコンビニといった近代的販路へのシフトが起きている。市場リサーチ企業のNielsenが報告した。
日常的な買い物に関し、過去10年間には予想されなかった販路の“混成化”が見られると同社は分析。「ここ数年、ペルーの買い物客にとって伝統的販路は大きなシェアを占めていました。近代的敵販路との売上比率はおよそ7対3でした」とNielsenの情報分析責任者ジョアン・ニエバは説明する。
しかし、この数か月で劇的な変化が起こり、近代的販路の売上シェアが43%まで上昇したという。「パンデミック下で伝統的販路のシェアは後退し、ボデガ(雑貨店)の21%は店を閉じてしまいました」
その一方で、近代的販路は今年5月から7月にかけ12%シェアを伸ばしたという。「チリや米国、欧州の先進諸国では近代的販路の利用が多数を占め、顧客はより安い商品を求めています」
また、パンデミックが終息すれば買い物客の動向は再び落ち着くと思われるものの、コロナ禍以前の比率には戻らないと見ている。
買い物の内容
近代的販路(スーパーマーケット)における日用品カテゴリー別の売上シェアは食料品(50.8%)と菓子類(50.5%)が共に50%以上を占め、特に菓子類は前年同期比で16.7㌽増加。次いで化粧品(49.0%)と衛生用品(46.9%)が多く、飲料(15.5%)が最少。
「3月15日から8月末にかけ売上が急増しそのままになっている品目もあります。加工済冷凍食品は2500%の急増、冷凍魚は942%上昇、保存肉やカット済の肉も目立って増えました」
一方、トイレットペーパー(186%)や固形石鹸(199%)、紙オムツ、粉ミルクのように一時急増しその後落ち着いたものや、氷(68%)、化粧品(63%)、サンオイル(61%)、ビール(11%)などパンデミック以前の売上を割り込んだまま回復していない商品もあると指摘した。
(ソース: Gestión 21/10/20)
ペルーパンデミック220日目
ペルー保健省発表10月19日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 874118人(前日比+3242)
- 死者数累計 33875人(+55)
- 既検査数累計 4270800件(+21342)
- 陽性率 20.47%↓
- 死亡率 3.875%↓
- 1日の検査数 21342人(+2237)
- 1日の感染者数 1168人(+757)※当該日以前の感染者2074人を除く
- 入院患者数 5842人(-168)
- 上記の内ICU患者数 1090人(-4)
- 回復患者数 788494人(+4438)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 10月19日 3242人(55)
- 10月18日 2201人(61)
- 10月17日 3126人(57)
- 10月16日 3132人(54)
- 10月15日 2677人(71)
- 10月14日 2789人(65)
- 10月13日 2977人(93)
- 直近7日間平均 2877.7人↑(65.1↓)
- 直近7日間の陽性率 12.68%↑ ※累計比
(ソース: MINSA 10月20日)