ペルーの大地は、古くから人間に様々な恩恵をもたらすことで知られる数々の植物を育んでいます。中でも、低木のムニャ(学名: Minthostachys mollis)には特に優れた効能が認められています。
ムニャの栽培
鋸状の小さな葉を持つこの灌木は成長すると0.8mから1.2mの高さになり、主にカハマルカやアンカシュ、フニン、アヤクチョ、ワンカベリカ、クスコ、アプリマックなどのアンデス各州で栽培されています。収穫時期は毎年3月から7月です。
ムニャの特性
ムニャはハーブティーにして飲むのが一般的です。注意深く摘んだ葉を沸騰したお湯で煎じると、胃痛を和らげる強力な薬になります。胃もたれ防止の役に立つので、宴会の後には欠かせない飲み物です。
ムニャは主に二種類のミネラル成分を含んでいます。ひとつはカルシウムで、骨を丈夫に保ちます。もうひとつはリンで、エネルギー補給のほか、腎臓の働きを助け筋肉がつるのを防ぎます。
また、細胞の再生を助けるビタミンAが肌の調子を整え、毛穴を目立たなくします。加えて、光老化によるシワやシミを元に戻す手助けをします。その他、貧血を予防する鉄分もわずかに含まれています。
ペルーのアンデス地方を訪れた際、高山病が心配なら、体力回復や症状の改善にムニャ茶がお役に立つでしょう。天然の葉のほか、抽出液やカプセルタイプもあります。
胃炎との闘い
国立サン・マルコス大学(UNMSM)で教鞭をとり研究者でもあるマリオ・カルワポマ・ヤンセは、ムニャの表皮を分析し、この植物が胃炎患者の天然の代替薬になるかも知れない興味深い発見をしました。
アンデス通信社のインタビューによると、カルワポマ教授は、胃炎の原因となるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の根絶にムニャの精油が役立つことを、ラボにおける様々な実験を経て確認したといいます。この聖なる魔法の油は、通常胃炎に処方されるオメプラゾールのような薬の効果を高めることが、複数回の予備的分析で立証されています。
教授はまた、患者が使えるムニャ油の分量にも言及しました。胃炎の状態があまりひどくないならこの精油で治療できますが、症状が非常に進んでいる場合は医薬品と併用する必要があるといいます。
カルワポマ教授は2016年、全国医薬品産業協会(ADIFAN)による製薬の革新と技術に関する数々の賞を総なめにしました。この点についても触れておかなくてはなりません。
家庭で作るムニャ茶
ムニャ茶を気軽に家庭で作ってみましょう。以下の手順を参考にして下さい(※トップ写真右側がムニャとコカの葉のミックス茶)。
- ムニャを入手し、5~6枚の葉をマグカップに入れる
- マグカップに熱湯を注ぐ
- 数分置いたら、かき回してから飲む(できれば砂糖を加えずに)
- 甘味が欲しければハチミツをひと垂らし、また黒砂糖やステビアを加えてもよし
※妊娠中や授乳期の女性の摂取は基本的に推奨されません
(ソース: Promperú 16/10/20)
ペルーパンデミック216日目
ペルー保健省発表10月15日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 862417人(前日比+2677)
- 死者数累計 33648人(+71)
- 既検査数累計 4181976件(+23617)
- 陽性率 20.62%↓
- 死亡率 3.902%↓
- 1日の検査数 23617人(+481)
- 1日の感染者数 938人(+102)※当該日以前の感染者1739人を除く
- 入院患者数 6172人(-50)
- 上記の内ICU患者数 1149人(+10)
- 回復患者数 769077人(+4327)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 10月15日 2677人(71)
- 10月14日 2789人(65)
- 10月13日 2977人(93)
- 10月12日 2803人(62)
- 10月11日 1800人(52)
- 10月10日 3283人(82)
- 10月9日 2733人(65)
- 直近7日間平均 2723.1人↓(70↑)
- 直近7日間の陽性率 12.35%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 10月16日)