アジスロマイシン、イベルメクチン、ヒドロキシクロロキンをCOVID-19入院患者への使用から除外した件について、COVID-19特別委員会はマセッティ保健相とモリネリ社会保険庁長官に対し国会での説明を求める構えだ。
「(これらの治療薬は)国内で公式の手続きがないままですが、保健省副相はあるインタビューにおいて、全世界レベルでワクチンが生産される前に感染第二波が訪れるかも知れないと話しました。第二波に見舞われた場合、私たちはどう対処すればいいのでしょうか?」と同委員会を率いるレオナルド・インガはラジオ番組でこう答えた。
衛生研究技術評価機構の薬剤死亡者数調査
社会保険庁のフィオレラ・モリネリ長官については、アジスロマイシンを投与されたCOVID-19入院患者の死亡者数が、ヒドロキシクロロキン使用のケースを84%上回っていたことを暴露した同庁の最新調査に関し説明を求められている。
この調査は同庁の衛生研究技術評価機構(IETSI)の責任者パトリシア・ピメンテルが実施したもので、調査結果の公表後、彼女はその職を解かれた。
「我が国におけるCOVID-19パンデミック対策への配慮が欠けていたことを立証したいと思います。マセッティ保健省相とモリネリ長官は、患者の死亡リスクを高めていた薬剤の使用について説明する必要があります」とCOVID-19特別委員会のエルウィン・オルテガ委員は強調した。両名の国会召喚は来週20日の予定と伝えられている。
各方面の反応
ビクトル・サモラ前保健相は、自身の閣僚担当期にこれらの医薬品を詳細に評価しその後使用が認可されたと話した上で、委員会による現大臣の召喚決定を歓迎した。
「私たちは医薬品を購入し、COVID-19への対策手順にそれらを加えていきます。残念ですが、当初非常に有望視されていたことが、時の経過とともにそうではなくなったのでしょう」サモラ前相はTV番組のインタビューで、これらの医薬品の使用が専門委員会によって示唆されたことに触れ、このように述べた。
一方で、国会保健衛生委員会のオマル・メリーノ委員長は保健省による決定の遅れに言及、新型コロナウイルスへの一連の対抗措置は科学的な厳正さを欠く証左だと指摘した。
「ワクチンのケースのように、悲惨な結果を招く可能性のあるエラーを防ぐため、様々なプロトコルに対し細心の注意を払う必要があります。ペルー人の命でゲームを続けるわけにはいきません」とメリーノ委員長はコメントした。
外来患者への処方
保健省は官報での省令公布を通じ、医師に対しこれら3種の医薬品のCOVID-19入院患者への使用を認め外来患者には処方しないとする規定を撤回した。
この件に関連し、腫瘍医のエルメル・ウエルタは、外来患者に対しヒドロキシクロロキンおよびイベルメクチンの使用を勧告した今年6月付けの省令を見直すよう政府に要請した。
国内におけるCOVID-19患者の95%以上は外来対応と指摘するウエルタ医師は「外来患者に対するこれらのマニュアルを、保健省はいつまで変えないつもりなのでしょうか?ヒドロキシクロロキンの被害は数千人におよびつつあります(…)マニュアルから除外されるべきこの薬に対し不要な出費が続いています」とラジオ番組で話した。
(ソース: Gestión 14/10/20)
ペルーパンデミック213日目
ペルー保健省発表10月12日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 853974人(前日比+2803)
- 死者数累計 33419人(+62)
- 既検査数累計 4111951件(+19385)
- 陽性率 20.77%↓
- 死亡率 3.913%↓
- 1日の検査数 19385人(+4176)
- 1日の感染者数 943人(+353)※当該日以前の感染者1860人を除く
- 入院患者数 6274人(+2)
- 上記の内ICU患者数 1173人(-9)
- 回復患者数 753959人(+5862)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 10月12日 2803人(62)
- 10月11日 1800人(52)
- 10月10日 3283人(82)
- 10月9日 2733人(65)
- 10月8日 4741人(60)
- 10月7日 2952人(89)
- 10月6日 2733人(95)
- 直近7日間平均 3006.4人↓(72.1↓)
- 直近7日間の陽性率 15.37%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 10月13日)