バリオス通商観光相は10日、イカ州ピスコ郡に位置する太平洋岸のリゾート地「パラカス」が、国内南部における観光再活性化の魅力的な拠点になるだろうと発言した。
同相はパラカスリゾートにある複数のホテルを訪れ、宿泊客や従業員、納入業者を感染症から保護する衛生プロトコルの適用に関する査察を実施。ホテルや旅行代理店など観光業界の信用性確保が監査の主目的としている。
「観光事業の優先再開地域はロレト、ウカヤリ、ピウラ、ランバイエケ、トゥンベスの5州ですが、他の地域でも感染レベルが低下し政府が許可すれば対象に加えるべきでしょう。経済再活性化に向け、われわれは責任を持って全力で取り組まなければなりません」と同相は述べた。
パラカスを擁すピスコ郡では現在、COVID-19の影響が大きいため、9月30日を期限とするスポット封鎖が適用されている。同省編纂の「外国人観光客プロフィール」によると、イカ州は国内で6番目に旅行者の多いインバウント観光地。
パンデミックの影響
新型コロナウイルス感染症のパンデミックはペルーを含む世界中の観光業界に影響を及ぼしている。同省の資料によると、今年上半期にパラカス国立公園を訪れた旅行者は前年同期より32.7%少ない19万9418人だった。
イカ州にある宿泊施設(ホテルなど)の客室数は全国合計の約4%に相当、今年上半期の客室稼働は前年同期比でおよそ51.9%減と見られている。
国内観光の宣伝役BAP Unión
バリオス通商観光相はまた、パラカスでペルー海軍の練習船BAP Unión (BEV-161) を視察。同船は今後、国内観光の重要な宣伝役として期待されている。
同船はメインマストにペルーブランド旗を掲げている。パンデミック以前は、主要な国内観光地と輸出製品を紹介する目的で国外を巡るプレゼンテーション航海が行われていた。
同相はその後同州のチンチャを訪れ、繊維輸出企業Textil del ValleのCOVID-19衛生プロトコル適用状況を視察した。
(ソース: Andina 10/19/20)
ペルー国家緊急事態発令179日目
9月10日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 710067人(前日比+7291)
- 死者数累計 30344人(+108)
- 既検査数累計 3457205件(+28295)
- 陽性率 20.54%↑
- 死亡率 4.273%↓
- 1日の検査数 28295人(+2782)
- 1日の感染者数 1026人(+251)※当該日以前の感染者6265人を除く
- 1日の陽性率 25.77%↓
- 入院患者数 10641人(-86)
- 上記の内ICU患者数 1460人(-16)
- 回復患者数 544745人(+7786)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 9月10日 7291人(108)
- 9月9日 6586人(113)
- 9月8日 4615人(147)
- 9月7日 1598人(138)
- 9月6日 6275人(151)
- 9月5日 6854人(133)
- 9月4日 6703人(149)
- 直近7日間平均 5703.1人↑(134.1↓)
- 直近7日間の陽性率 23.39%↑ ※累計比
(ソース: MINSA 9月10日)