新型コロナウイルスの感染者数や死者数が全国的にゆっくり減少しつつあり、これは国民の責任ある行動の証左とピラール・マセッティ保健相がコメントした。
「私たちは皆、翌月起こるであろう出来事について身構える必要があります。日々の情勢が私たちにそれを教え、ヨーロッパなどに見られる感染の再燃にも立ち向かうことができるでしょう。決まりを守らない輩はどうしても出てきます。隣人や家族、友人に興味を持たない無関心な人々も常にいます。彼らに責任ある行動をとるよう呼びかけ、私たち自身を守らなくてはなりません」と同相は強調した。
同相はまた、ここ数週間は多少制限が緩和されているものの、無責任な行動に走ればもっと厳しい制限を課すことになるとした上で、「防疫なくして経済の発展はありません。防疫なくして自由は得られません。国民全員が決まりを守り続けることがとても大切です。防疫に消極的な人々は、COVID-19の第二波が訪れた際感染リスクに晒されるでしょう」と注意を促した。
さらに同相は、貧困層支援国家プログラム下の子供に対し、幼少期の成長促進を目的とする各種ワクチン接種や貧血の治療を保健省が実施する予定とし、新型コロナウイルス感染減少期を利用した地域への貢献や各方面における政府の取り組みが重要と訴えた。
これに関連し、パトリシア・ドナイレ開発社会包摂相は、貧困層が増加している都市部のエリアで初めて前述の貧困支援プログラムが実施されることを強調。リマ市のサンフアンデルリガンチョ区では、住民の15%以上が貧困層に相当する地区を対象に、子供たちへのワクチン接種や鉄分補給用サプリメントの供与が行われる予定であり、2万7000人以上の住民が参加する見込みとしている。
新型コロナウイルスワクチン到着は12月末
マセッティ保健相は「政府は現在、新型コロナウイルスワクチンを開発中の8機関と交渉し、そのうち1機関と事前協定を締結しています。COVAX Facility(ワクチンと予防接種のための世界同盟による新型コロナウイルスワクチン分配スキーム)は私たちに650万単位のワクチン提供を確約しました。他にも一製薬企業と約1000万単位の協定を結んでいます」と述べた上で、現時点で同ワクチンを一種類に絞ることはできないと表明した。
また、複数の研究機関がこの先数か月でCOVID-19ワクチンの開発が終了すると見積もっていることから、最初のワクチンがペルーに到着する時期は今年の年末と見込んでいる。
(ソース: MINSA 22/09/20)
ペルー国家緊急事態発令191日目
9月21日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 772896人(前日比+4001)
- 死者数累計 31474人(+105)
- 既検査数累計 3710694件(+16881)
- 陽性率 20.83%↑
- 死亡率 4.072%↓
- 1日の検査数 16881人(-8964)
- 1日の感染者数 400人(-360)※当該日以前の感染者3601人を除く
- 1日の陽性率 23.70%↑
- 入院患者数 9087人(-69)
- 上記の内ICU患者数 1415人(-10)
- 回復患者数 622418人(+7163)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 9月21日 4001人(105)
- 9月20日 6030人(0)※死者数保健省未更新
- 9月19日 6453人(86)
- 9月18日 6314人(137)
- 9月17日 5698人(95)
- 9月16日 6380人(124)
- 9月15日 4160人(115)
- 直近7日間平均 5576.6人↓(94.6↑)
- 直近7日間の陽性率 24.71%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 9月21日)