ペルー旅行代理店協会（APAVIT）のリカルド・アコスタ会長は、来月からペルーへの国際旅客航空便乗り入れが再開されたとしても、外国人観光客が再びこの国に戻るのは来年6月以降になるだろうと述べた。
国際線の再開により、ビジネス旅行や個人の帰国需要は期待されるものの、来年6月まで外国人観光客の訪問（インバウンド）は見込まれず、観光セクター全体の始動にはまだ時間がかかると会長は明かす。
「アメリカ大陸、ヨーロッパ、アジアからの観光客は旅行の約1年前から準備を開始します。2021年6月以降の予約は徐々に出始めるでしょうから、インバウンド観光の本格的再開はそれからになる見通しです」
観光客の再来に伴い、パンデミック下の衛生プロトコル基準に適合した正規旅行代理店やホテルの需要増加が見込まれる一方、政府による観光セクター緊急融資プラン（FAE-Turismo）の5か月以上におよぶ遅延から、すでに多くの旅行代理店が廃業したと会長は主張する。
「観光セクターの失業者は現在65万人に達し、さらに増え続けています。このような状況にもかかわらず、融資プランの施行は9月18日からとされています」
航空会社は政府支援を要請
国際航空運送企業協会のカルロス・グティエレス代表は、国際旅客航空便の再開自体は各航空会社にいくらかの資金流動性をもたらすが、持続的経営には不十分なボリュームであり、他の支援措置が必要になるだろうと表明している。
「（国際旅客航空便の）再開が承認されれば、明日にでも準備が整うので何も問題はありません。新たに衛生プロトコルをアレンジする必要がありますが、これまで特別便に適用されてきたものと基本的に同様と思われますので、確実に追認されるでしょう（…）一方で、政府に要請した支援措置の適用にも期待しています」
同措置は主に融資枠の新設または政府による保証に関連するもので、納税期限の延長や空港使用料引き下げなどの項目も含まれるとグティエレス代表はコメントした。
国際線10月再開は状況次第
ロシオ・バリオス通商観光相は先月末、国際旅客航空便の復活を含む経済活動再開第4段階の始動は10月になる見込みだが、また何も決まっていないと話していた。しかし、エストレマドイロ運輸通信相は今月2日、再開予定日を10月1日と明言し、第1段階は米国やメキシコ、スペイン、チリ、アルゼンチン、ブラジル便になると発表した。
これに対しピラール・マセッティ保健相は同日夜、運輸通信相の発言は計画の表明に過ぎず、国際便の再開決定はペルー国内におけるパンデミックの収束状況によると強調した。
マセッティ保健相は、国際線を再開するのなら入国予定者はペルー便搭乗前にPCR検査を受けるべきであり、ペルー人も他国のプロトコルに従い出発時には同じことをするだろうと考えていた。
(ソース: Gestión 04/09/20)
ペルー国家緊急事態発令173日目
9月4日0:00ペルー保健省（MINSA）発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 676848人（前日比+6703）
- 死者数累計 29554人（+149）
- 既検査数累計 3320012件（+33486）
- 陽性率 20.39%↓
- 死亡率 4.366%↓
- １日の検査数 33486人（+3671）
- １日の感染者数 2376人（-25）※当該日以前の感染者4327人を除く
- １日の陽性率 20.02%↓
- 入院患者数 11411人（-288）
- 上記の内ICU患者数 1496人（-10）
- 回復患者数 498523人（+8637）
過去一週間の一日当り感染者数推移（カッコ内は死者数）
- 9月4日 6703人（149）
- 9月3日 6708人（146）
- 9月2日 6308人（191）
- 9月1日 5092人（124）
- 8月31日 4871人（156）
- 8月30日 7731人（181）
- 8月29日 9474人（136）
- 直近7日間平均 6698.1人↓（154.7↓）
- 直近7日間の陽性率 23.93%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 9月4日)