8月17日(月)小学館 サライ.jpに 日系ペルー人は敵性国民 ―日系人初のカトリック神父の物語― が掲載されました。
今回のサライ.jpは、今もなお多くの人に偲ばれる日系人初のカトリック神父、パードレ・カトウの物語です。“戦後75年の節目に際し、第二次世界大戦にまつわるネタ”ということで、戦前戦後のペルー日系史とパードレの人生を重ねる形で執筆させて頂きました。
ペルー国籍を有しているにもかかわらず、祖国から敵性国民とみなされた当時の日系人たち。時代とはいえ、その憤りやどうしようもない悔しさは想像に難くありません。ところがパードレの口調はどこまでも優しく穏やかで、恨みといった感情は一切ありませんでした。彼にとっては神の道へ進むことができた喜びと感謝のほうが、ずっと大きかったようです。
ただ一度、パードレが珍しく語気を強めたことがありました。それはなぜペルーで貧困がなくならないか、そこから政治の話に移った時のことです。「スペイン語のministro(大臣)という単語はね、ラテン語で“しもべ”という言葉なんですよ。神のしもべとして、国民に心から奉仕するのが彼らの本来の仕事なんです。なのにここの政治家はね、自分のことしか考えていないんですよ」ペルーで政治家の汚職問題が取り上げられる度に、怒りと諦めが混じりあったパードレのあの声を思い出します。
パードレがその人生を捧げたエンマヌエル協会が管理運営する施設のひとつに、Casa de Reposo Emmanuelという老人ホームがあります。7月24日現在、ホームに暮らすお年寄り25人のうち、20人がコロナに感染しているそう。協会では支援を求めています。詳細はこちらから(スペイン語)。皆様からのお志をよろしくお願いいたします。
ペルー国家緊急事態発令155日目
8月17日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 541493人(前日比+5547)
- 死者数累計 26481人(+200)
- 既検査数累計 2793614件(+20202)
- 陽性率 19.38%↑
- 死亡率 4.890%↓
- 1日の検査数 20202人(-14981)
- 1日の感染者数 2237人(-3101)※当該日以前の感染者3310人を除く
- 1日の陽性率 11.07%↓
- 入院患者数 14181人(+107)
- 上記の内ICU患者数 1524人(-9)
- 回復患者数 370717人(+5350)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 8月17日 5547人(200)
- 8月16日 10143人(206)
- 8月15日 9507人(219)
- 8月14日 8300人(208)
- 8月13日 9441人(3935)
- 8月12日 8875人(212)
- 8月11日 6547人(225)
- 直近7日間平均 8337.1人↑(743.6↓)
- 直近7日間の陽性率 28.67%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 8月17日)