ビスカラ大統領は20日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチン購入に向け、中国や米英の複数企業とすでにコンタクトを取っていると明かした。
中国企業Sinopharm以外のワクチン購入先(予定)はSinovac(中)、アストラゼネカ(英)、ファイザー(米)を始めとする製薬企業や、GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)による新型コロナウイルスワクチン分配スキームCOVAX Facilityなど。これらの多くは、来週から国内で治験が始まる予定のSinopharmによるワクチン候補よりも安価になる見込みだ。
香港の日刊英字紙South China Morning Post(南華早報)はGuangming Daily(光明日報)の記事を引用し、上海に本社を置く中国製薬企業SinopharmのLiu Jingzhen社長の発言として、同社ワクチンの予定価格は約145㌦(2単位)であり「Liu氏の言う値段が小売価格か卸売価格かは不明だが、この価格は今まで見積もられた中でいまのところ最も高い」と報じている。
一方、他のワクチン候補の価格はアストラゼネカが約4㌦、ファイザーが24㌦、ジョンソン・エンド・ジョンソンが20㌦で、COVAX Facilityはおよそ22㌦になる模様。
また、Sinopharm以外の中国企業SinovacとCanSino Biologicsでは、新型コロナウイルスワクチンの開発は進んでいるものの、その価格はまだ明らかにされていない。
SARS-CoV-2ワクチンの治験と優遇価格
マルトス首相は今月11日の内閣信任投票に際し、”優遇価格かつ好条件の”ワクチンによる国内治験の実施に向け、政府は複数の研究機関との合意締結に及びつつあると表明した。
「今年8月から9月にかけ、ペルー国内における治験の実施を含め、少なくとも3か所の医薬品研究所との合意が予想されています。これらのワクチン利用に向け、優遇価格かつ好条件下での実現に取り組みます」と首相は説明している。
ペルー政府は、アストラゼネカやオックスフォード大学(英)、ジョンソン・エンド・ジョンソン、Sinovac、インペルアル・カレッジ(英)、CureVac(独)が開発を進めているSARS-CoV-2ワクチン候補の国内治験についても、中国のSinopham同様認可する見通し。
(ソース: El Comercio 21/08/20)
ペルー国家緊急事態発令160日目
8月22日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 585236人(前日比+9169)
- 死者数累計 27453人(+208)
- 既検査数累計 2950589件(+35217)
- 陽性率 19.83%↑
- 死亡率 4.691%↓
- 1日の検査数 35217人(+3707)
- 1日の感染者数 3983人(-312)※当該日以前の感染者5186人を除く
- 1日の陽性率 11.31%↓
- 入院患者数 13661人(-112)
- 上記の内ICU患者数 1506人(-24)
- 回復患者数 391144人(+6236)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 8月22日 9169人(208)
- 8月21日 9008人(211)
- 8月20日 8639人(200)
- 8月19日 9099人(176)
- 8月18日 7828人(177)
- 8月17日 5547人(200)
- 8月16日 10143人(206)
- 直近7日間平均 8490.4人↓(196.9↓)
- 直近7日間の陽性率 27.98%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 8月22日)