コロナ死亡疑い例7419人計上も差異2万人残る

ペルー保健省国立感染センターは6日、新型コロナウイルス感染症による死者数に関し、公式数値にはカウントされていない8月1日時点の”COVID-19死亡疑い例”の数を7419人と報告した。

これは、COVID-19を死因とする同省公式統計と全国死者数統計(Sinadef)における発表死者数の差異につき、同センターが分析を通じ明らかにしたもの。

Gestión紙が入手した報告書によると、新型コロナウイルス感染症が原因とされる8月1日時点のSinadef登録累計死者数は4万7372人。一方、保健省発表のCOVID-19累計死者数(公式)は1万9614人で、これに前述の死亡疑い例7419人を加えても両者の間にはいまだ2万339人の差異が残る。また地域別ではリマ市(1878人)、ピウラ(1494人)、ロレト(1281人)などで疑い例の数が目立っている(下表参照)。

住民1000人当りの新規感染者数と死者数

一定期間における住民1000人当りの新規感染者数でもリマ市がトップ、次いでマードレデディオス(20.26)、カリャオ(19.12)、ウカヤリ(17.41)、トゥンベス(17.04)など。同じく1000人当りの死者数では、ランバイエケ(9.35)が首位、次いでカリャオ(9.21)、イカ(8.88)、リマ市(8.71)、トゥンベス(8.51)、アンカシュ(7.11)、ラ・リベルタ(6.76)の順。

COVID-19死者の死亡地別内訳

同報告書に記されたCOVID-19による死者の死亡地は、保健省・州保健局管轄病院(8825人)、社会保険庁管轄病院(7325人)、自宅・宿泊施設・路上(2306人)、国軍・警察病院(543人)、民間医療機関(540人)、刑務所・拘置所(25人)など。

アレキパなど5地域で感染者急増

COVID-19感染拡大により深刻な状況に陥っている地域があると指摘する情報科学者のラヒ・ブルム氏は、「7月27日から8月3日にかけての数値を見ると、アレキパやモケグア、サンタアナ(クスコ)、ワンカベリカ、ハエン(カハマルカ)などで感染者が急増しています」とラジオ番組で注意を促した。

国立感染症センターCOVID-19死者統計

新型コロナウイルス感染症累計死者数州別・データ別比較

(単位:人)保健省保健省Sinadef
州名公式値疑い例全国統計
アマソナス12417162
アンカシュ8393331771
アプリマック403108
アレキパ77622042
アヤクチョ778222
カハマルカ2127621
カリャオ10414583074
クスコ1063283
ワンカベリカ381153
ワヌコ19737485
イカ866992034
フニン432401063
ラ・リベルタ13635322649
ランバイエケ12262141630
リマ市8357187821462
リマ郡部902751699
ロレト54912811514
マードレデディオス10454271
モケグア11220251
パスコ501133
ピウラ126814943141
プーノ825255
サンマルティン36752917
タクナ37285
トゥンベス214192467
ウカヤリ235611880
合計19614741947372
(出典: 保健省 8月1日現在の数値)

(ソース: Gestión 07/08/20)

ペルー国家緊急事態発令145日目

8月7日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 463875人(前日比+8466)
  • 死者数累計 20649人(+225)
  • 既検査数累計 2522993件(+29564)
  • 陽性率 18.39%
  • 死亡率 4.45%
  • 1日の検査数 29564人(+2880)
  • 1日の感染者数 4485人(+742)※当該日以前の感染者3981人を除く
  • 1日の陽性率 15.17%↑
  • 入院患者数 13820人(+161)
  • 上記の内ICU患者数 1460人(+34)
  • 回復患者数 314332人(+3995)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 8月7日 8466人(225)
  • 8月6日 7785人(196)
  • 8月5日 7734人(221)
  • 8月4日 6790人(196)
  • 8月3日 4250人(197)
  • 8月2日 6667人(206)
  • 8月1日 7448人(191)
  • 直近7日間平均 7020人↑(204.6↑)
  • 直近7日間の陽性率 28.14%↑

(ソース: MINSA 8月7日)