ペルーのビスカラ大統領は16日、新型コロナウイルスの国内感染者数が減少傾向にあるとの見解に基き、先月までのような外出制限(ロックダウン)を再び課すことはないとする見方を示した。
「報告を受けている統計数値や科学的情報から見て、この後再び以前の制限に元ることは考えていない」と大統領は訪問先のモケグア州でラジオ番組のインタビューに答えた。
大統領はまた、以前の外出制限は「我々に新たな行動様式を教えてくれた」という意味で役に立ったと指摘。モケグアでは町中やスーパーでマスクの着用や社会的距離の遵守を怠っている市民は皆無と例示した上で、市民のこのようなふるまいは今後の外出制限再適用を想定させるものではないと話した。
大統領はさらに、リマやイキトス、ピウラ、ランバイエケなど、かつてウイルス感染拡大が深刻だった第1グループの状況が落ち着きつつあり、アレキパやイカ、サンマルティン、ワヌコを含む第2グループも7月末には感染者数が減少に向かうと予測。
また第3、第4グループのモケグア、クスコ、プーノ、タクナ、アプリマック、アヤクチョでは感染がほぼ収束しつつあると報告、新型コロナウイルスにとっては人類すべてが標的であり、時間の差こそあれ誰も逃れることはできないと強調し、感染の可能性に皆が予め備える必要があるとコメントした。
(ソース: Gestión 17/07/20)
ペルー国家緊急事態発令124日目
7月17日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 345537人(前日比+3951)
- 死者数 12799人(+184)
- 既検査数 2023996件(+20033)
- 陽性率 17.07%
- 死亡率 3.70%
- 入院患者数 12539人(+143)
- 上記の内ICU患者数 1314人(+12)
- 回復患者数 233982人(+2988)
7月17日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)
COSTA 269197人(+2889)
- リマ市 172788人(+1995)
- リマ郡部 12970人(+338)
- カリャオ 19573人(+129)
- トゥンベス 3490人(+6)
- ピウラ 19252人(+62)
- ランバイエケ 15495人(+100)
- ラ・リベルタ 12743人(+117)
- イカ 9795人(+56)
- モケグア 1541人(+36)
- タクナ 1550人(+50)
SIERRA 44056人(+881)
- カハマルカ 4019人(+91)
- ワヌコ 4500人(+95)
- パスコ 1430人(+13)
- アンカシュ 10125人(+108)
- フニン 5707人(+123)
- ワンカベリカ 1176人(+15)
- アヤクチョ 2604人(+87)
- アプリマック 691人(+12)
- クスコ 2586人(+50)
- アレキパ 9939人(+222)
- プーノ 1279人(+65)
SELVA 32284人(+181)
- ロレト 10122人(+34)
- アマソナス 3653人(+52)
- サンマルティン 6905人(+42)
- ウカヤリ 9049人(+40)
- マードレデディオス 2555人(+13)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 7月17日 3951人(184)
- 7月16日 3862人(198)
- 7月15日 3857人(188)
- 7月14日 3744人(175)
- 7月13日 3797人(184)
- 7月12日 3616人(188)
- 7月11日 3064人(182)
- 7日間平均 3698.7人↑(185.6↓)
(ソース: MINSA 7月17日)