ペルーのサモラ保健相は7日、今月1日からの外出制限緩和による新型コロナウイルス感染者数への影響の判断は時期尚早と発言した。
同相は「日々加算される感染者の数から傾向を分析しています」と説明する一方、この2週間は多くの地域で感染レベルの低下が見られると明かした。
「確かなのは、持続的な低減へと向かう全体的な(感染者数の)傾向について、経済活動再開第1および第2段階の始動以来変化は観測されていないということです」
同相はさらに、直近5~6週間の傾向として、COVID-19回復患者数が感染者数を上回っていると指摘。
また「ペルーではマスクの着用が事実上一般化し、感染減少の一助となっています」と述べ、マスク着用が感染レベル低減への基本的な役割を果たしていると強調した。
一方で同相は、COVID-19患者に対応可能な病床数には「限りがある」との見方を示している。
「COVID-19の感染者は徐々に減少していくと予想されるものの、患者の入院日数は10~15日から20日近くまで長引く傾向にあり、(現状では)入院が必要なすべての患者を受け入れる余裕はありません」と注釈した。
他方、COVID-19対策チームのファリド・マトゥク元メンバーは、経済活動再開第2段階が開始された6月初頭以来の超過死亡率減少傾向に変化が生じ、6月27日以降は死者数が増加に転じていると指摘。
同率は5月11日に+30%を記録、6月27日には▲14%まで改善していたが、7月4日時点では再び悪化(▲0.5%)の傾向が見られると解説した。
(ソース: Gestión 08/07/20)
ペルー国家緊急事態発令115日目
7月8日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 312911人(前日比+3633)
- 死者数 11133人(+181)
- 既検査数 1842316件(+20988)
- 陽性率 16.98%
- 死亡率 3.56%
- 入院患者数 11626人(-20)
- 上記の内ICU患者数 1265人(±0)
- 回復患者数 204748人(+3810)
7月8日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)
COSTA 246935人(+2259)
- リマ 169986人(+1620)
- カリャオ 18621人(+111)
- トゥンベス 3218人(+10)
- ピウラ 18141人(+113)
- ランバイエケ 14561人(+107)
- ラ・リベルタ 11336人(+165)
- イカ 8783人(+79)
- モケグア 1182人(+12)
- タクナ 1107人(+42)
SIERRA 36332人(+871)
- カハマルカ 3012人(+162)
- ワヌコ 3272人(+200)
- パスコ 1234人(+17)
- アンカシュ 9071人(+153)
- フニン 4725人(+145)
- ワンカベリカ 1023人(+22)
- アヤクチョ 2077人(+31)
- アプリマック 603人(+2)
- クスコ 2059人(+41)
- アレキパ 8144人(+71)
- プーノ 1112人(+27)
SELVA 29644人(+503)
- ロレト 9598人(+100)
- アマソナス 3083人(+135)
- サンマルティン 6216人(+119)
- ウカヤリ 8421人(+108)
- マードレデディオス 2326人(+41)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 7月8日 3633人(181)
- 7月7日 3575人(180)
- 7月6日 2985人(183)
- 7月5日 3638人(177)
- 7月4日 3481人(186)
- 7月3日 3595人(181)
- 7月2日 3527人(185)
- 7日間平均 3490.6人↑(181.9↓)
(ソース: MINSA 7月8日)