ビスカラ大統領は4日、COVID-19感染患者用に抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン35万単位およびイベルメクチン(駆虫薬)49万単位をペルー政府が購入したと報告、専門家委員会が推奨するこれら治療薬の早期使用実現に期待を寄せた。
大統領はまた、いくつかの診療所がCOVID-19ウイルス感染検査に際し患者に400~500ソレスの料金を請求していると批判。公的機関による抗体検査とPCR検査はいずれも無料で実施されており、関連の告発については国家衛生監督局による調査を経て相応の制裁を下すと述べた。
続いて、各地域における貧困層向けの炊き出しを今月から再開し、全国1万3674か所のうちすでに2割近く(2648)が活動を始めたと報告。あわせて、各自治体には食品衛生プロトコルの管理を徹底するよう勧告した。
ペルーのプロサッカーについては、無観客試合を経済活動再開第4段階で始めると発表。これ以外にも、屋外で許可されているスポーツや運動に関し、自身の健康やストレスの問題で必要な場合のみにとどめ、感染防止のため家にいるのが望ましいと述べた。
大統領はさらに、今月末までは防疫封鎖措置が続くと強調、高齢者や感染リスクのある既往症を抱える人々、学生などは特に外出を控え在宅を心掛けるよう訴えた。
同記者会見に出席のアルバ経済財政相は、経済活動再開第2段階における各セクターの操業能力につき、通常時の83%に達する見込みと発言。パンデミックの封じ込めに徹した第1段階では44%にとどまったとしている。
(ソース: 6月4日大統領記者会見)
保健省は4日、3月11日公布の大統領令第008-2020-SAを通じ発令された衛生緊急事態の期限満了(6月9日)にあたり、同期限を9月7日まで90日間延長する大統領令第020-2020-SAを官報にて公布した。
同令により保健衛生セクターは、COVID-19ウイルスの感染拡大阻止を目的とする財・サービスの迅速な購入が引き続き可能となる。なお、国家緊急事態宣言発令に伴う外出制限などの防疫封鎖措置については、いまのところ6月30日が期限とされている。
(ソース: Andina 04/06/20)
ペルー全土封鎖 外出制限81日目
6月4日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 183198人(前日比+4284)
- 死者数 5031人(+137)
- 既検査数 1135831件(+20216)
- 陽性率 16.13%
- 死亡率 2.75%
- 入院患者数 9063人(-1038)
- 上記の内ICU患者数 1005人(+7)
- 回復患者数 76228人(+3909)
6月4日0:00現在州別感染者数
COSTA
- リマ 108680人(+357)
- カリャオ 13291人(+120)
- トゥンベス 1489人(+222)
- ピウラ 9510人(+1620)
- ランバイエケ 9440人(+92)
- ラ・リベルタ 5392人(+41)
- アンカシュ 5048人(+401)
- イカ 3919人(+68)
- アレキパ 3961人(+144)
- モケグア 561人(+36)
- タクナ 468人(+10)
SIERRA
- カハマルカ 882人(+29)
- サンマルティン 1662人(+160)
- ワヌコ 1068人(+55)
- フニン 2089人(+82)
- ワンカベリカ 487人(+22)
- アヤクチョ 862人(+36)
- アプリマック 221人(+18)
- クスコ 1174人(+17)
- プーノ 422人(+24)
SELVA
- ロレト 5757人(+240)
- アマソナス 680人(+26)
- パスコ 512人(+32)
- ウカヤリ 5023人(+443)
- マードレデディオス 600人(-11)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 6月4日 4284人(137)
- 6月3日 4030人(127)
- 6月2日 4845人(133)
- 6月1日 5563人(128)
- 5月31日 8805人(135)
- 5月30日 7386人(141)
- 5月29日 6506人(131)
- 7日間平均 5917人↓(133.1↑)
(ソース: MINSA 6月4日)