保健省COVID-19感染予想ワーキンググループの感染症専門医セサル・ムニャイコは、リマ首都圏の新型コロナウイルス流行が8月末には落ち着くと予想している。
同医師は、首都圏のCOVID-19実効再生産数がここ数日0.7~0.8で推移していると指摘し、リマ市民による感染予防手段の維持を前提に「8月末には感染者数が極めて少なくなっている可能性がとても高い」と発言した。
保健省国立感染症センターの幹部でもあるムニャイコ医師はまた、現時点ではリマ首都圏のすべての区で実効再生産数が1.0を割り込んでいる(減少に転じている)ものの、ワラル郡やワチョ郡などリマ州の一部では依然として感染者数が多いと補足した。
病床不足
一方、ペルー集中治療医学会のヘスス・バルベルデ会長は、TV番組”Agenda Política”でCOVID-19医療体制の現状に触れ、「ICUの病床数は限界に近づいています。少なくともリマでは満床状態で、救急搬送されてくる患者に対し空きベッドは皆無です」と訴え、感染第二波への備えがないという理由から、ショッピングモールの再開(22日着手)に重大な懸念を示した。
外出制限
ガストン・ロドリゲス内務相は、外出制限を現行期限の6月30日に解除するかどうかは明日24日の閣僚会議で決定されるだろうと話す一方で、日曜日の終日外出禁止と夜間外出禁止令については継続適用を示唆している。
(ソース: Gestión 23/06/20)
ペルー全土封鎖 外出制限100日目
6月23日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 260810人(前日比+3363)
- 死者数 8404人(+181)
- 既検査数 1539746件(+21816)
- 陽性率 16.94%
- 死亡率 3.22%
- 入院患者数 10588人(-126)
- 上記の内ICU患者数 1161人(+17)
- 回復患者数 148437人(+3117)
6月23日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)
COSTA 211988人(+2606)
- リマ 147372人(+1906)
- カリャオ 17303人(+158)
- トゥンベス 2346人(+25)
- ピウラ 15686人(+99)
- ランバイエケ 12552人(+132)
- ラ・リベルタ 8658人(+133)
- イカ 6397人(+144)
- モケグア 864人(+3)
- タクナ 810人(+6)
SIERRA 26392人(+459)
- カハマルカ 1631人(+34)
- ワヌコ 1914人(+24)
- パスコ 881人(+14)
- アンカシュ 7347人(+99)
- フニン 3330人(+174)
- ワンカベリカ 822人(+3)
- アヤクチョ 1569人(+29)
- アプリマック 498人(+1)
- クスコ 1631人(+2)
- アレキパ 5981人(+72)
- プーノ 788人(+7)
SELVA 22430人(+298)
- ロレト 8449人(+85)
- アマソナス 1655人(+43)
- サンマルティン 3700人(+86)
- ウカヤリ 7229人(+52)
- マードレデディオス 1397人(+32)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 6月23日 3363人(181)
- 6月22日 2511人(178)
- 6月21日 3598人(184)
- 6月20日 3413人(201)
- 6月19日 3537人(199)
- 6月18日 3480人(204)
- 6月17日 3752人(201)
- 7日間平均 3379.1人↓(192.6↓)
(ソース: MINSA 6月23日)